やまさんの読書ブログ

やまさんが読んでおもしろかった本を紹介

『教場0』長岡弘樹

 

長岡弘樹さんの「教場0」を読みました。

フジテレビで放送されたドラマ「教場」を観てすっかりハマりました。

「教場」と「教場2」はドラマ化されましたが、「教場0」は未放送。

 

「教場0」の舞台は警察学校ではなく、T県警が誇る「風間教場」

キャリアの浅い刑事が、捜査一課強行犯係の現役刑事・風間公親と事件現場をともにしマンツーマンのスパルタ指導を受けます。

3ケ月みっちり指導を受けた刑事はエース級にある一方、落第すると交番勤務に。

 

本は6件の殺人事件の話で構成。

それぞれ隙のない完全犯罪。

新米刑事はなかなかトリックを見ぬけず降格のプレッシャーに苦しみます。

風間刑事は答えを教えるにではなく、捜査の手がかりを示唆してあくまで新米刑事に考えさせます。

現場のちょっとした特徴から事件の真実を見抜く風間刑事がカッコいい。

キムタクさんの姿が浮かびました。

 

殺人はもちろん犯罪ですが、本の中に描かれている事件は、加害者側の気持ちも分かる案件ばかり。

やんごとなき事情があるのでしょうか。

 

風間公親といえば、右目が義眼。

なぜそうなったのかも描かれているので気になる方は読んでみてください。

『自分の時間を取り戻そう』ちきりん

 

社会派ブロガー・ちきりんさんの「自分の時間を取り戻そう」を読みました。

今の自分の普段の生活は、朝は車の通勤で渋滞に巻き込まれ、日中はお仕事、夜は比較的早く帰れてますが、睡眠時間を差し引くと自分の自由の時間はごくわずか。

本当はもっとじっくり本を読み、文章も書きたい。

どうすればそれが実現できるのか考えながら読んでました。

 

通勤時間を変えられるのか?

どうすれば帰社時間を早められるのか?

年休は取得できるのか?

仕事を変えられるのか?

 

すぐには答えは出せませんでした。

年末にでも改めてじっくり考えてみたい。

 

本の中にテレビに関する生産性の話があり印象に残りました。

 

ちなみにテレビ番組を観る若者が減っているのも、頭出しもできず、自分の空き時間にサクッと観ることもできない、あまりに生産性の低い(時間という希少資源を有効活用するどころか、視聴者の貴重な時間を無駄にする)システムだからです。

 

今自分もほとんどテレビは観てません。

観るとしても気になった番組を録画して後から観てます。

各局5時間くらいの音楽番組を放送しますが、あの手の番組は絶対観ません。

いつ誰が歌うか分からないのに5時間もテレビの前にいる時間がもったいない。

LiSAさんやYOASOBIさんはそのあたりをちゃんと心得ていて、公式Twitter上に「何時台に登場」「この後すぐ」といった情報を流してファンがテレビを観てくれるように誘導してます。

 

テレビは広告主によるCMによって成り立っているビジネスモデル自体に限界があるのかも。

 

年齢を重ねるごとに時間の大切さを感じてます。

体力的に充実してるのはせいぜいあと10年ぐらいかと。

後悔しないよう行きたい場所には行っておきたい。

来年は生産性を常に頭に置きながら、自分の時間をもっと増やしたい。

『日本沈没』小松左京

 

小松左京さんの「日本沈没」を読みました。

先日までTBSで日本沈没のドラマが放送されてました。

部分的には見てましたがラストがどうなったかは知りません。

ネットでは北海道と九州を残して日本列島が海に沈んでいる画像が投稿されてましたが。

 

原作の小説が出版されたのが1973年(昭和48年)

自分が生まれる前。

本の中では東海道新幹線の建設工事のシーンがありました。

測量した箇所があちこちずれている。

測量のミスだけが原因とは考えられない。

そんな前兆から物語は進んでいきます。

 

物語の終盤になると、富士山、浅間山も噴火。

海外へ移住を進める日本人たち。

 

小松左京さんの科学に関する知識に圧倒されます。

原作小説が出版された当時は、大学で地学を専攻したい学生が急増したそうです。

自分が10代の頃に読んでいたら理科系を志したかも。

 

地盤プレートが沈み込んで、日本列島が海に沈むこと自体はあり得ること。

長い地球の歴史を振り返れば、大陸はずっと変化してきています。

ちっぽけな日本列島が永遠普遍であるわけがない。

日本は特に地震が多い国で、30年以内に巨大地震が起きる、富士山が噴火するといった話は以前からあります。

最近も各地で震度5クラスの地震が頻発。

 

小松左京さんが50年前に描いた日本が現実にならないことを祈る。

TBSがこのタイミングでドラマ化したのは面白い。

年末年始にでも視聴してみたい。

『LIFE SPAN 老いなき世界』デビッド・A・シンクレア

 

老化の原因と若返りの方法に関する研究で知られるハーバード大学教授・デビッドAシンクレアの「LIFE SPAN 老いなき世界」を読みました。

 

先日、順天堂大学の研究グループが加齢にともなう病気の原因とされる老化細胞を体内から取り除くワクチンの開発にマウスを使った実験で成功したと発表がありました。

動脈硬化、糖代謝異常の改善が見られたそうです。

 

老化の原因が特定され、その原因に対処すれば老化を止められるどころか若返るかもしれない時代が近づいてきました。

 

本の中に2012年にiPS細胞に関する研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥さんについて記述がありました。

一部引用します。

 

一見すると山中のしたことは、気の利いた実験室芸にすぎないように思えるかもしれない。だが、老化との関係はじつに深い。その理由としては、山中のおかげでありとあらゆる血液細胞や、臓器や組織を移植用に培養できるようになるから、というのもある。だがそれだけではない。

山中が突き止めたものは、ガードンの実験でオタマジャクシを生むことができたリセットにスイッチだ。つまり、生物の世界における「訂正装置」だと私は考えている。

この種のリセット・スイッチを用いれば、人の細胞を培養皿で初期化できるだけでなく、全身のエビゲノムの「地形」を初期状態に戻すことができるはずだ。

 

老化した細胞がリセットされる可能性。

ワクワクしてきました。

 

著者自身も飲んでいるNMN。

日本でもNMNのサプリが販売されてますが高過ぎて手が出ません。

すごく興味はあります。

お金をかけずに今できるアンチエイジングは、糖質のある食事を控える、食事の量と回数を減らす、運動するといったところ。

 

現代でも100歳まで生きる方が増えてきましたが多くは施設で暮らしています。

これからは100歳を超えても元気でピンピンで暮らせる世の中が訪れるかもしれません。

 

みんなが100歳まで生きるようになると年金制度も破綻します。

現役時代よりも長くなるかもしれない老後。

まずは受給開始年齢が遅くなっていくでしょう。

終身雇用や定年という概念もなくなると予想してます。

健康寿命が長くなれば、ずっと働けば良い。

ずっと働くには、好きなことを仕事にしたい。

『ジェイソン流お金の増やし方』厚切りジェイソン

 

「Why Japanese People!?」でおなじみ厚切りジェイソンさんの「ジェイソン流お金の増やし方」を読みました。

芸人そしてIT企業役員として活躍中のジェイソンさん。

以前にどこかでの記事で、収入の9割をインデックスファンドを購入しFIRE(経済的自立と早期リタイヤ)を達成されてという記事を読みました。

当時は芸人としてのイメージが強く、ガチなインデックス投資家だとは知らなかったのですごく興味を持ちました。

 

本を読むと、実際は収入の9割ではなく、生活費を一定にして、余った分をすべてインデックス投資に回しているようです。

入金額を最大化するためには、節約は大切。

自分は家計簿をアプリを活用して、ある程度は支出をコントロールしてますが、もう少しライフススタイルをスリムにして、インデックス投資への金額を増やしていきたい。

 

ジェイソンさん激推しの銘柄は「VTI」

全米の投資市場に上場している4000社以上をひとつのパッケージにした商品。

S&P500の有名企業だけでなく、今後の成長が期待される中小企業も含まれています。

近年、日本の投資家の間でも人気。

 

ちなみに自分が購入し続けているの銘柄は「VT」

世界の時価総額と同じ割合で投資する商品。

現在だとアメリカの割合が56%ぐらいで日本が8%ぐらい。

「VT」でも全米市場の影響を大きく受けます。

 

「VTI」と「VT」どちらが良いのかという論争も多いです。

直近のパフォーマンスは「VTI」が良いです。

自分はどうしてもアメリカ1本で勝負するのに抵抗があるので、全世界に投資する「VT」を選択してます。

 

「VTI」「VT」どちらに投資しても問題ないでしょう。

 

“The best time to plant to plant a tree was twenty yeas ago.

The second time is now.”

 

本の中で紹介されていた中国のことわざです。

木を植えるのに一番いい時は20年前だった。

二番目にいい時は今。

 

まだ投資をしたことがない方は、ジェイソンさんの本を読んで勉強し、証券会社に口座を開いて、VTIのインデックスファンドを定期積立することをおすすめします。

 

自分が初めて投資を始めたのが2006年。

最初は日本株の個別銘柄を購入してましたが、途中からはインデックス投資1本です。

毎月の投資金額が少ないのでFIREへの道のりは遠いですが、サイドFIREは目指していきたい。

 

『会社勤めのモヤモヤを吹き飛ばす副業の思考法』國富竜也

 

「副業コンパス」のブログなどで知られる國富竜也さんの『会社勤めのモヤモヤを吹き飛ばす副業の思考法』を読みました。

 

将来、年金はもらえる額が少なくなるか、受給開始年齢が遅くなりそう。

会社からもらえる給料が劇的に増える可能性は小さい。

社会保険料の負担が増えて、むしろ手取り収入が減っていく。

誰もが副業に取り組んでいくべき時代。

 

本書では、ブログ、Webライター、プログラミング、You Tuber、動画編集、サムネイル制作、Webバナー制作、ライブ配信が紹介されてます。

 

自分は文章を読むことと書くことが好きで、13年前からブログを書き始めました。

書くのは主に朝時間。

頭が冴えているので、一番執筆がはかどります。

トータルで2000本以上の記事を書いてきましたが、アクセス数も収益も少ない。

しばらくの間、修行のつもりでクラウドワークス等でWebライターをやってみた方が良いかも。

 

著者は現在独立されてますが、在職してた頃の1日のスケジュールも紹介されてました。

本業は夜8時まで勤務。

自宅での朝時間はもちろんのこと、通勤の電車の中で記事の構成を考え、昼休みも早めにランチを済ませて近くのスタバで作業、本業が終わってからも自宅近くのカフェで作業とすき間時間を上手に活用されてます。

休日は副業に12時間集中。

 

自分にはそこまでのストイックさがありません。

副業で本業を超える収入を超える収入を得ようと思ったら、今の自分の生活のあらゆる無駄を見直して、リソースを副業に投入しなければ。

だらだらテレビを見る、なんとなくスマホをいじる、You Tubeの動画を見る時間はなくせます。

 

まずは現在のライフスタイルを見直して、ブログの生産性を上げていきたい。

将来に不安を感じていて、副業に興味のある方はぜひ読んでもらいたい。

『なぜ、「これ」は健康にいいのか?」小林弘幸

 

順天堂大学医学部教授・小林弘幸さんの『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』を読みました。

 

どういう時に人は病気になりやすいのか?

 

交感神経活動レベルが異常に高く、副交感神経活動レベルが低いときです。この状態が持続すると、体のあちこちに不調が現れ、病気になってしまうのです。

 

交感神経がアクセルで副交感神経がブレーキの役割。

2つの自律神経のバランスが健康に大きく関わります。

興奮し過ぎも、暗く沈み込んでてもいけません。

 

この本の中で一番興味を持って読んだ項目は「運動するなら、朝と夜、どっちがいいのか?」

なんとなく朝の方が良いと想像します。

早朝から堤防でウォーキングやジョギングを楽しむ方がたくさんいます。

朝のウォーキングを推奨する本も出版されてます。

 

著者の小林さんは自律神経の観点から朝の運動には反対。

その箇所を引用すると、

 

朝というのは交感神経がとても高い時間なので、血管が収縮し、うっ血しています。血管が収縮すると筋肉が硬くなるので、体は硬くなります。体が硬いときの運動は、ケガにつながります。とくに高齢者はこのリスクがとても大きくなるので、朝の運動は絶対に避けるべきでしょう。

医療の現場にいる者にとって、朝のリスクの大きさはつねに実感させられています。心筋梗塞が起きやすいのも朝です。それだけ朝というのは体調が不安定な時間帯なのです。

 

冬の朝は救急車の音がよく聞こえます。

朝の時間帯の運動は避けたい。

朝は頭を使うクリエイティブな時間にしたい。

こうしてブログを書くのも朝です。

 

本の中では「夕食後の最低30分の散歩」を推奨されてます。

自分の場合は、夕食の時間が遅いのでその前に歩くことが多いです。

昔は部活でも朝練がある部もありましたが、体にとってはあまり良くない気がします。

体が温まっている夕方の時間帯に行うのが合理的でしょうか。

『最強脳』アンデシュ・ハンセン

 

「スマホ脳」がベストセラーになったスウェーデンの精神科医・アンデシュハンセンさんの「最強脳」を読みました。

スマホのやり過ぎは頭に悪いのはよく分かりました。

脳の働きをよくするのはどうすれば良いのか。

小中学生向けに分かりやすく書かれた本です。

 

本に書かれている結論はただ一つ“運動をしよう”

たったこれだけ。

お金も1円も必要ありません。

上着を着て外に出て歩けばいいのです。

本から一部引用すると、

 

数多くの研究で、運動があらゆる認知機能を高めてくれることが分かっています。発想力も高めてくれます。さらには記憶力や集中力もです。運動することで気分が良くなるし、睡眠の質も改善され、ストレスにも強くなります。

 

運動は良いことづくめ。

30分ぐらい近所を散歩すると、気分が良くなり、新しいアイデアが浮かぶこともあります。

夜もぐっすり眠れるし、翌朝のお通じも良い。

体験的には運動は脳に良い気がしてましたが、実際に良いのです。

 

運動が脳に良いメカニズムを詳しく知りたい方には、同じくベストセラーになった「一流の頭脳」がおすすめ。

 

 

『正しいコピペのすすめ』宮武久佳

 

岩波ジュニア新書の「正しいコピペのすすめ」を読みました。

SNSが発達してから著作権や肖像権の話をよく聞くようになりました。

ツイッター見てると、テレビ番組でアイドルグループが歌っているシーンをスマホで撮影したものをそのまま投稿している方がいます。

“私的使用”を超えた完全な著作権の侵害。

そういった事例は分かりやすい。

 

自分が普段ブログを書く時、本の中の一部を引用することがあります。

引用の方法は決まっているのか、どの程度ならOKなのか本書の中に「守りたい引用ルール」が書かれていたので引用します。

 

⑴自分のコンテンツとの脈略において必要性があること(目立たせようというアイキャッチの目的や飾りの目的では使えない)

⑵自作のコンテンツにパーツ(部品)として取り込むこと

⑶自分の作った部分と引用部分が、カギカッコなどによって明確に区別されていること

⑷自分の作った部分と引用部分のメイン(主)とサブ(副)の関係が明確であること(引用された部分がメインとなってはならない)

⑸引用部分の出所を明示すること(読む人が確認できるように、書籍や論文、ウェブサイトについてのデータをきちんと記載する)

 

あくまで引用部分がサブで、引用箇所はカッコなどで明確にして、出典を記載する。

今後守っていきたい引用ルール。

 

現代はみなスマホを持っていて、飲食店に入るとパシャパシャ写真を撮る方が増えました。

ほとんどの方は断りもなく撮影しています。

稀に許可なく料理を撮影することに怒る方がいます。

料理自体に著作権、肖像権はありません。

マナーの問題として、なるべくお店の方に声をかけてから撮影するようにしたい。

お互い気持ちよく食事を楽しみたいですし。

店内の他のお客さんが映ると肖像権の侵害になります。

無用なトラブルを避けるためにも、映り込みには十分注意していきたい。

『男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない』森岡弘

 

森岡弘さんの「男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない」を読み返しました。

出版は2011年。

ファッションブームの時に読んで以来です。

 

今年の夏に、Tシャツ1枚の姿の写真を撮ったことがあったのですが、とてもショックを受けました。

年とったなあと。

首周りは特に年齢が出やすい。

Tシャツだけで外に出てはダメだと悟りました。

 

本の中にも首周りに関連する記述がありました。

 

特に年齢を重ねた男性ほど、もっとシャツを着てほしい。理由は、「アゴや首など、年齢が表れやすいパーツを、シャツの衿が隠してくれるから。」

少々体型に難があったとしても、Tシャツと比較して、シャツの体型カバー力はかなりのものでしょう。

デザイン的には、台衿付きのものがおすすめです。盛夏にはポロシャツもいいですね。首元に衿があるだけで顔から上半身にかけて立体感が生まれ、お洒落度は確実にアップします。

 

夏はポロシャツ。

冬はストールを活用するといいかも。

サッカーの試合を観戦する時は、タオルマフラーを首に巻いてスタジアムへ行きます。

首元の良いアクセントになってます。