順天堂大学医学部教授・小林弘幸さんの『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』を読みました。
どういう時に人は病気になりやすいのか?
交感神経活動レベルが異常に高く、副交感神経活動レベルが低いときです。この状態が持続すると、体のあちこちに不調が現れ、病気になってしまうのです。
交感神経がアクセルで副交感神経がブレーキの役割。
2つの自律神経のバランスが健康に大きく関わります。
興奮し過ぎも、暗く沈み込んでてもいけません。
この本の中で一番興味を持って読んだ項目は「運動するなら、朝と夜、どっちがいいのか?」
なんとなく朝の方が良いと想像します。
早朝から堤防でウォーキングやジョギングを楽しむ方がたくさんいます。
朝のウォーキングを推奨する本も出版されてます。
著者の小林さんは自律神経の観点から朝の運動には反対。
その箇所を引用すると、
朝というのは交感神経がとても高い時間なので、血管が収縮し、うっ血しています。血管が収縮すると筋肉が硬くなるので、体は硬くなります。体が硬いときの運動は、ケガにつながります。とくに高齢者はこのリスクがとても大きくなるので、朝の運動は絶対に避けるべきでしょう。
医療の現場にいる者にとって、朝のリスクの大きさはつねに実感させられています。心筋梗塞が起きやすいのも朝です。それだけ朝というのは体調が不安定な時間帯なのです。
冬の朝は救急車の音がよく聞こえます。
朝の時間帯の運動は避けたい。
朝は頭を使うクリエイティブな時間にしたい。
こうしてブログを書くのも朝です。
本の中では「夕食後の最低30分の散歩」を推奨されてます。
自分の場合は、夕食の時間が遅いのでその前に歩くことが多いです。
昔は部活でも朝練がある部もありましたが、体にとってはあまり良くない気がします。
体が温まっている夕方の時間帯に行うのが合理的でしょうか。