小松左京さんの「日本沈没」を読みました。
先日までTBSで日本沈没のドラマが放送されてました。
部分的には見てましたがラストがどうなったかは知りません。
ネットでは北海道と九州を残して日本列島が海に沈んでいる画像が投稿されてましたが。
原作の小説が出版されたのが1973年(昭和48年)
自分が生まれる前。
本の中では東海道新幹線の建設工事のシーンがありました。
測量した箇所があちこちずれている。
測量のミスだけが原因とは考えられない。
そんな前兆から物語は進んでいきます。
物語の終盤になると、富士山、浅間山も噴火。
海外へ移住を進める日本人たち。
小松左京さんの科学に関する知識に圧倒されます。
原作小説が出版された当時は、大学で地学を専攻したい学生が急増したそうです。
自分が10代の頃に読んでいたら理科系を志したかも。
地盤プレートが沈み込んで、日本列島が海に沈むこと自体はあり得ること。
長い地球の歴史を振り返れば、大陸はずっと変化してきています。
ちっぽけな日本列島が永遠普遍であるわけがない。
日本は特に地震が多い国で、30年以内に巨大地震が起きる、富士山が噴火するといった話は以前からあります。
最近も各地で震度5クラスの地震が頻発。
小松左京さんが50年前に描いた日本が現実にならないことを祈る。
TBSがこのタイミングでドラマ化したのは面白い。
年末年始にでも視聴してみたい。