老化の原因と若返りの方法に関する研究で知られるハーバード大学教授・デビッドAシンクレアの「LIFE SPAN 老いなき世界」を読みました。
先日、順天堂大学の研究グループが加齢にともなう病気の原因とされる老化細胞を体内から取り除くワクチンの開発にマウスを使った実験で成功したと発表がありました。
動脈硬化、糖代謝異常の改善が見られたそうです。
老化の原因が特定され、その原因に対処すれば老化を止められるどころか若返るかもしれない時代が近づいてきました。
本の中に2012年にiPS細胞に関する研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥さんについて記述がありました。
一部引用します。
一見すると山中のしたことは、気の利いた実験室芸にすぎないように思えるかもしれない。だが、老化との関係はじつに深い。その理由としては、山中のおかげでありとあらゆる血液細胞や、臓器や組織を移植用に培養できるようになるから、というのもある。だがそれだけではない。
山中が突き止めたものは、ガードンの実験でオタマジャクシを生むことができたリセットにスイッチだ。つまり、生物の世界における「訂正装置」だと私は考えている。
この種のリセット・スイッチを用いれば、人の細胞を培養皿で初期化できるだけでなく、全身のエビゲノムの「地形」を初期状態に戻すことができるはずだ。
老化した細胞がリセットされる可能性。
ワクワクしてきました。
著者自身も飲んでいるNMN。
日本でもNMNのサプリが販売されてますが高過ぎて手が出ません。
すごく興味はあります。
お金をかけずに今できるアンチエイジングは、糖質のある食事を控える、食事の量と回数を減らす、運動するといったところ。
現代でも100歳まで生きる方が増えてきましたが多くは施設で暮らしています。
これからは100歳を超えても元気でピンピンで暮らせる世の中が訪れるかもしれません。
みんなが100歳まで生きるようになると年金制度も破綻します。
現役時代よりも長くなるかもしれない老後。
まずは受給開始年齢が遅くなっていくでしょう。
終身雇用や定年という概念もなくなると予想してます。
健康寿命が長くなれば、ずっと働けば良い。
ずっと働くには、好きなことを仕事にしたい。