やまさんの読書ブログ

やまさんが読んでおもしろかった本を紹介

『作家の収支』森博嗣

 

森博嗣さんの「作家の収支」を読みました。

森さんといえば「すべてがFになる」を始め多数のミステリー作品を発表。

エッセイも好きです。

 

某国立大学の助教授を務めながらよくあんなに作品を量産できるのか不思議な存在でもありました。

作家の収支では、助教授時代のお給料から作家としてのお財布事情まで具体的な数字で生々しく公開されてます。

 

僕は小説を読む趣味がない。もちろん、小説を書くことを趣味にしたことも過去に一度もない。遊びで書いたことが一度もない、といっても良い。練習で書いたこともない。最初の一作から、仕事(バイトぐらいの感じだったが)にするつもりで書いたのだ。そして、それを出版社へ送ったところ、幸運にもあっさり作家になれた。

 

小説を読まずに小説を書いたら作家になれたという。

まさに天賦の才。

羨ましい限り。

 

ブログを書いてる者として気になるのが「ブログだけで年収1000万」の章。

読んでみたら、自分のブログを開設したのではなく「WEB ダヴィンチ」のブログ連載の原稿料とそれを出版した時の印税を併せて1000万円でした。

その原稿料は300文字で5000円。

文字単価16.6円。

WEBライターの文字単価が1円、2円で有料案件と言われているぐらいなので人気小説家になると単価がぐっと上がります。

 

1000文字くらいの原稿を毎日15分くらいで書いていたという。

1000文字書こうとすると、自分だと1時間くらいはかかります。

そんなスラスラと文章が出てきません。

 

森さんの爪の垢でも飲むつもりで読んだのですが、自分の弱小具合を見せつけられました。

森さんのファンの方、作家の収入はどんな感じなのか知りたい方は読んでみては。