「シンファイヤー」を読みました。
稲垣えみ子さんと大原扁理さんの対談をまとめた本。
金融投資ではない“FIRE”についての本。
大原さんは以前に「年収90万円で東京ハッピーライフ」を読んだことがあります。
週に2回だけ介護施設で働き隠居生活をするといった内容だったかな。
現在は当時とは違う環境みたい。
稲垣さんは朝日新聞社に勤めていて50歳の時に退社。
現在は小さな部屋で電気のない暮らしをしているという。
“アフロえみ子”が愛称でネットで検索してみたら、本当にアフロヘアで驚きました。
近年の流行語でもあるFIRE。
Financial Independence,Retire Earlyの略。
株や投資信託を買い続け、1億とか貯まったら配当金で暮らす、毎年4%ずつ取り崩しながら生活するというもの。
本当に1億円も株式資産があれば、配当金は年間200万から400万はもらえるので、独身であれば働かなくても生活できます。
自分もFIREに憧れてて、毎月一定の金額の米国株ETFを買い増し続けてます。
この数年は株式市場は絶好調である程度の資産を築くことができましたが、FIREからはほど遠い。
お金がそれなりに貯まっても不安がなくなることがありません。
人生の折り返し地点は過ぎてて、今後も嫌な仕事を我慢し続けるのはしんどいなと日々思ってます。
本を読んで感じたのが、稲垣さん大原さんに共通するお金に対する執着心の無さ。
お金がなくても幸せな暮らしができることを実践されている。
自分にとっての幸せな暮らしの最低ラインを振り返ってみました。
夜は眠りたいだけ眠り、朝起きたらコーヒーを飲みながら本を読むこと。
こうしたブログなどで自分が書きたい文章を書くこと。
天気の良い日に山登りすること、近所をウォーキングすること。
たまには美味しいものを食べること。
海外で暮らしたいとか全然思ってません。
本はできれば新刊本を読みたいですが、ブックオフの中古本でも良いし、図書館で借りてこれば無料。
基本的な登山グッズはもう揃ってるので体ひとつで登るだけ。
近所の山なら自転車で行けます。
幸せな暮らしの正体は身近なところにあり、意外とお金がかからない。
見栄などの出費をなくしていけば、そこまでお金をかけずに幸せな暮らしを実現できてしまうのではないか。
今は平日はがっつり働いているので、ちょっと寝坊すると朝の読書の時間はなくなります。
夜家に帰ってからウォーキングするのも暗いし寒くてしんどい。
自分を取り戻せるのは週末だけ。
今は我慢して働く日と自由な日の割合は5:2
その割合が4:3、3:4とかになれば幸福度がぐっと上がる気がします。
収入が減る分は何にお金を使うのか厳選しなければなりませんが。
お金から自由になるために、結局お金に依存してる
幸せのハードルが低いほど幸せになれる
仕事が楽しくて、ちゃんと報われていると思われているんだったら、そもそもFIREを目指していないですもんね。
自分の世代は将来もらえる年金の実質的価値が減り、需給開始年齢が遅くなっていくことが予想されます。
死ぬ直前まで働かなきゃいけないかもしれない。
仕事が楽しくなければ一生生き地獄。
仕事が楽しく心が満たされていればお金に対する依存度も低くなる。
「シン・ファイヤー」は今後の生き方への示唆に富む本でした。