やまさんの読書ブログ

やまさんが読んでおもしろかった本を紹介

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『病気の9割は歩くだけで治る!PART2』長尾和宏

 

長尾和宏さんの「病気の9割は歩くだけで治る!PART2」を読みました。

山と渓谷社から出版されシリーズ化。

2冊目はなぜ歩くことが心と体に良いのか科学的な解説が豊富。

1冊目以降に多くのエビデンスが学会で報告。

やはり歩くことは良いことだと再認識。

 

人が老いる原因は、細胞の酸化、細胞の糖化、ホルモンバランスの変化の3つに集約されるという。

マラソンなど激しい運動をすると活性酸素が増え過ぎてしまう。

ほどほどの運動である歩くことが最適。

 

細胞の糖化は使いきれない糖が余ってしまうことが原因。

歩いて糖を消費すれば糖化のもとを防げる。

自分は食べるのが好きです。

もし食べ過ぎたなあと思ったら食後に歩けば糖化が防げるかも。

 

ホルモンバランスについても、歩くことでメラトニン、セロトニン、テストステロンなどが分泌。

幸せホルモンであるセロトニン。

天気の良い日に歩くと気持ち良く幸福感に包まれる経験はよくあります。

 

人間の寿命を左右するテロメア。

細胞にある23対の染色体。

細胞が分裂するたびに短くなっていくという。

中程度の運動をすることでテロメアが長くなるそうです。

 

テロメア研究でノーベル生理学・医学賞を受賞したエリザベス・ブラックバーンさんも、著

書『テロメア・エフェクト』(エリッサ・エペルさんとの共著)の中で、「テロメアの健康を保ちたければ、運動すること」「中程度の運動で体を鍛えるのが、テロメアに良いのは明らか」と書いています。

ある研究では、中程度の有酸素運動を45分間、週3回ペースで半年続けてもらったところ、テロメラーゼの値は2倍になったそうです。

 

歩くことは肉体と精神に良く長生きも期待できる。

最強の運動。

 

すでに歩くことが習慣になっている人は、本を読むとますます歩きたくなることでしょう。

日本国民がもっと歩き始めれば医療費が削減され、国の財政を圧迫する社会保険料も少なくなります。

歩くことは良いことずくめ。

普段運動してない方にぜひ読んでもらいたい。

『東大なんか入らなきゃよかった』池田渓

 

「東大なんか入らなきゃよかった」を読みました。

 

自分の周りには東大生、東大卒の人はいません。

県内トップの進学校で10名くらい合格する程度。

雲の上の存在過ぎて、さぞ優秀なんだろうなあと。

自分が住む県の知事は2代続けて東大→官僚出身。

 

著者の池田渓さんも東大卒。

東大受験の解説、入学後の過程、東大卒業者のインタビューなど。

東大卒の著者だからこそ腹を割って話せる内容。

 

東大を受験しようとすると、文系でも理系科目を受験しないといけません。

膨大な科目をする。

2次試験では長い記述式。

大量の文書を素早く読み、文章を書く事務処理能力は卓越しているだろうと想像します。

自分は何年浪人しても絶対に合格しません。

 

以前に官僚で働く職員のブラックぶりが投稿されたのを目にしました。

脚色された話ではなく実際にブラックなよう。

かつては東大を出て官僚を目指す人が多かったけど、近年は官僚志望者が減ってきてるそうで。

 

大臣はしょせんお飾り。

パソコンも触ったことがない人がデジタル担当大臣になったことがあります。

うすうす気づいていたけど、国会の答弁内容は事前に準備されていて、それを準備するのが官僚。

実際に国を動かしているのは官僚とも言えます。

国会答弁作成について面白い記述がありました。

 

官僚の腕の見せどころは、質問に立つ議員の質問内容をうまく誘導することなんです。『こういう内容の質問にしていただけると、このような答弁ができるので、先生もこちらも顔が立ちます』と調整を図るわけですね。

そういう意味では、攻めも受けもあらかじめ決まっているプロレスといえるのかもしれません」

 

東大卒の官僚が減ってくると、職員の質が劣化してくる気がします。

現在は徐々に職場環境が改善されているようです。

 

自分から見ると絶対的に優秀で、特に新卒時は“東大卒”という最強のカードがあります。

圧倒的に有利な立場で就職活動が進められることでしょう。

 

どの人でも一緒ですが、最初の就職はおみくじのようなもの。

実際に入ってみると、こんなはずじゃなかったと思うこともあるでしょう。

普通の人ならハズレの会社だったらさっさと転職します。

東大卒だと優秀がゆえにプライドが高く退職しづらいのかもしれません。

中には心を病み自ら命を断ってしまう人も。

 

どんな業務でも東大生だからできて当たり前みたいなプレッシャーがあるかもしれません。

当人も東大卒のプライドにかけて必死にこなそうとする。

 

漠然としたイメージしかなかった東大生の実態を知ることができました。

『岐阜・繊維のまちを歩く』繊維問屋街研究体 編

 

「岐阜・繊維のまちを歩く」を読みました。

 

編者は繊維問屋街研究体。

岐阜市のJR岐阜駅北口にある繊維問屋街の魅力に取り憑かれた建築を専門にする研究者の集まり。

定期的に街歩きツアーや展示を開催されています。

自分もツアーに参加し、研究体メンバーから詳しい解説を聞けました。

先日、繊維問屋街で撮った写真。

ボロボロで今はシャッターが閉まっているお店が多い。

現在、岐阜駅北口に高さの違うツインタワービルが建つ計画があります。

この写真に映っている場所はもうすぐ解体されます。

 

天井を見ると、ジグザグに曲がっています。

ここは公道ではなく私道。

多くの土地所有者がいて、ちょっとずつ土地を供給し区画整理した結果誕生したのがものジグザグ道。

本では当時の紆余曲折が図とともに分かりやすく解説されています。

 

岐阜駅周辺は戦争中に岐阜空襲があり一面焼け野原になりました。

戦後に満州に戻ってきた人たちが生きていくため、駅前に勝手に建設したのが“ハルピン街”

ハルピン街で売っていたのが服。

全国からお客さんが集まっていたようです。

現在の繊維問屋街の原点。

 

その後、行政による正式な復興計画が動き始め衝突。

ハルピン街は近くの別の場所へ。

 

今は結婚しても共働きが多いですが、戦後しばらくは専業主婦が多かった。

当時は服は買うのものではなく自分で作るもの。

主婦は毎日2時間は裁縫をしていたという。

今では考えられない大変な労力。

そんな主婦を楽にしたのが繊維問屋街でした。

 

戦後、経済復興とともに繊維問屋街もイケイケドンドン。

服を作ったそばから売れていく。

バブル崩壊の頃から繊維業界全体が下降。

現在は廃墟のような建物だけが残る状態に。

 

戦後の復興の足跡がそのまま残っている状態が珍しい。

本には多くの写真が掲載されています。

今後、ツインタワービルが建った後に当時を振り返る記録として貴重な1冊になるのでは。

 

本を読んで気になった方は、繊維問屋街を実際に歩いてみて欲しい。

残された時間は限られています。

JR岐阜駅北口すぐ近くです。

『食欲人』デイヴィッド・ローベンハイマー、スティーブン・J・シンプソン(再読)

 

久々に「食欲人」を読み返しました。

 

自分は普段は外で仕事してます。

昼はスーパーかコンビニで弁当を買うことが多い。

いろんなお弁当が並ぶ中で、無意識にいつも肉系のお弁当を選んでいます。

チキンやトンカツなど。

体がタンパク質を求めています。

 

著者は昆虫の研究者。

バッタやコオロギなどあらゆる昆虫は、自然とタンパク質の割合が一定の割合になるように食べるという。

ネズミやサルといった哺乳類も一緒。

人間も例外ではありません。

 

自分がタンパク質を求めていたのはごく自然の行為。

菓子パンやお菓子をどれだけ食べてもお腹が膨れません。

炭水化物ばかりでタンパク質が少ないから。

ダイエット目的ならまず意図的にタンパク質を摂取すれば暴食を防げるのでは。

 

タンパク質の摂り過ぎも良くない。

人間の場合は1日の摂取カロリーの15%程度が望ましい。

ショウジョウバエのタンパク質の割合を変えた実験では以下のような結果。

 

少量のタンパク質を摂取すれば、長生きするが子孫を多く残せない。タンパク質の摂取をそれより少し多く増やせば、子孫は増えるがそれほど長生きできない。さらに摂取を増やせば、寿命も延びず子孫も増えないー少なくともあなたがショウジョウバエの場合はそうなる。

 

一時、糖質制限ダイエットが話題になりました。

ご飯など糖質を摂取せずに肉ばかり食べる。

短期的には減量効果があり見た目はセクシーになるかもしれませんが、長生きできないのは怖い。

ずっと糖質制限を続けるのも難しい。

 

自分の年齢的には、子孫を多く残すことよりも長生きしたい。

タンパク質の割合が15%がどれくらいなのかよく分かりません。

現状の食事はタンパク質が多過ぎる気がします。

もう少し減らした方が良いかも。

 

健康、食事法に興味がある方におすすめの本。

地球上の生物の食事の原理原則が学べることでしょう。

『わたしの神様』小島慶子

 

小島慶子さんの「わたしの神様」を読みました。

 

裏表紙のあらすじ。

 

視聴率低迷の番組を立て直すため、敏腕プロデューサー藤村は業界ナンバーワンのアイドルアナ仁和まなみを起用。知的なニュースキャスターへと転身をとげたい彼女は権力欲にまみれ保身に走る男たちや、敵意むき出しの女たちによってやがてスキャンダルの渦に引きずり込まれる。

 

物語の冒頭が強烈。

 

私には、ブスの気持ちがわからない。

 

自分は以前に地方放送局で制作会社のスタッフとして勤務していました。

その局には女性アナウンサーはいませんでしたが、1年契約の女性キャスターはいました。

一緒に取材に行くことが多かったのでいろいろ話を聞く機会がありました。

 

多くの女性が憧れるアナウンサー。

大学在学中からアナウンススクールに通い、就活シーズンに入ると全国の放送局の入社試験を受けまくるそうです。

同じような学生が多いのでアナウンサー職は狭き門。

特にキー局はものすごい倍率では。

 

激戦をくぐり抜け採用された人は、当然見た目に自信がありプライドが高いことでしょう。

テレビに映る笑顔の裏ではしたたかな計算をしているのかもしれません。

決定権のあるプロデューサーがどういう態度で接すると喜ぶのかも熟知している。

 

「嫉妬」という漢字はどちらも女へん。

女性アナウンサー同士のライバル心もすごいのだろうと想像しました。

 

著者の小島慶子さんは1995年から2010年までTBSでアナウンサーでした。

物語はもちろんフィクション。

女子アナとして自ら見てきた業界の実態、考えていたことが物語に反映されていることでしょう。

 

視聴者からすると華やかな女子アナの世界。

毎年新人アナウンサーが入社してきます。

アイドルアナウンサーの看板を背負っても、ちやほらされるのは30歳くらいまでか。

 

フリーに転身する人もいれば、プロ野球選手と結婚する人もいる。

一部の人は局の管理職になるけど、大多数は知らない間に消えていく。

 

昔は毎朝テレビの情報番組を見ながら朝食を食べてました。

その時見ていた番組は女性アナウンサーの好みだけ。

そのアナウンサーがどんなコメントをするのかは興味ありません。

ぶっちゃけると中身より外見。

 

今はテレビ自体をほとんど観なくなりました。

新しいアナウンサーの顔と名前も分かりません。

昔ほどアイドルアナウンサーが成立しづらくなっているのでは。

 

テレビが元気だった時代、女子アナブームだった時代を知っている方におすすめ。

『仮面』伊岡瞬

 

伊岡瞬さんの「仮面」を読みました。

 

裏表紙のあらすじ。

 

識字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、作家・評論家として活躍する三条公彦。知的で爽やかなイメージだが、決して他人には立ち入らせない領域があり、その私生活と過去は謎に包まれていた。

 

事故の影響で識字障害となった三条公彦。

話すことは問題なくても、文字の読み書きが困難な状態。

文章を読むサポートのための女性スタッフを雇っている。

出版した本が売れ、テレビ番組のコメンテーターを務める。

見た目もイケメン。

 

女性が行方不明となり死体で発見される事件が続出。

一見するとそれぞれつながりのない事件。

警察の捜査が進むにつれある共通点が浮かび上がってきます。

 

タイトルの「仮面」

誰がどんな仮面を被っているのか。

終盤にかけてスリリングで刺激の強い展開でした。

 

以下ネタバレになるかもしれません。

本を読み終わると、以前にワイドショーを騒がせたある音楽家を思い出しました。

耳が聴こえない作曲家。

裏ではゴーストライターがいました。

 

メディアに出てくるプロフィールは本人にとって都合の良いものだけ。

メディア受けの良い学歴、経歴に偽装している人もいることでしょう。

人は誰しも社会では何らかの仮面を被っています。

 

仮面をとると恐ろしい本性が露わになるかもしれません。

『人口減少時代の再開発』NHK取材班(再読)

 

久しぶりに「人口減少時代の再開発」を再読。

本の出版から2年。

全国で建築資材、人件費の高騰がさらに進み再開発計画が中止、変更になるケースが続出。

 

自分が住む岐阜市でも再開発計画の変更がありました。

JR岐阜駅前の繊維問屋街に34階のツインタワービルが建設される計画でした。

それが片方は32階、もう片方は20階に変更。

高さの違うツインタワービル。

それぞれ建築事業主体とゼネコンが違うので違いが出てしまいました。

同じような条件のはずなのになぜこんなに極端な違いが出てしまったのか。

 

名鉄岐阜駅に隣接する商業施設を解体して立て直す計画も変更。

解体せずにリニューアルすることに。

それなら最初から閉店しなくても良かった。

 

岐阜駅から柳ヶ瀬にかけて知らない間にマンションだらけ。

名古屋通勤の人には利便性の良い場所。

限られた敷地にできるだけ人口を増やしたい岐阜市の意向とも合致するのでしょう。

高層マンションが増える一方でつまらない街になっているのも事実。

 

人口動態を踏まえた大きな流れとしては、人口減少は避けられません。

若年層が減り年寄りばかりになっていく。

昭和40〜50年代に作られた団地は軒並み家が古くなってます。

住んでいるのは高齢世帯ばかりで車がないとどこにも行けない。

空き家も増えてきました。

 

今後確実に減っていくであろう各自治体の税収。

今までのようにすべてのエリアのインフラを整備するのは不可能。

地面の下には古い水道管が隠れています。

 

なるべく中心市街地に住民が集まるコンパクトシティを目指していくしか方法がないのでは。

郊外の最後の住民がいなくなったらその地域の整備はやめていく。

限られたお金の使い方を考えなければなりません。

 

本を読んでると、再開発が成功しているのは福岡市ぐらい。

空港まで近くて鉄道も整備されている。

九州中の若者が福岡市に集まってくるのでしょうか。

その一方で福岡市以外の自治体は苦労してそう。

 

全国各地の再開発の事例が丁寧に紹介されています。

自分が住む地域の再開発について考えてみたい方におすすめ。

『「一人で生きる」が当たり前になる社会』荒川和久、中野信子

 

「一人で生きる」が当たり前になる社会

「一人で生きる」が当たり前になる社会

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『「一人で生きる」が当たり前になる社会』を読みました。

独身研究家の荒川和久さんと脳科学者の中野信子さんとの対談をまとめた本。

 

人口動態というのは、「多産多死」→「多産少死」→「少産少死」→「少産多死」という順番で確実に推移します。

 

今まさに日本は「少産少死」から「少産多死」への過渡期。

先日、15歳から39歳の若者を対象にした調査で35.1%の人は結婚する気がないという結果が出てました。

 

団塊ジュニア世代の子供である氷河期世代が結婚したくても結婚できず、必然的に子供の数が少なくなる。

少なくなった子供も結婚願望が強くない。

日本は人口ボリュームはどんどん小さくなっていくことでしょう。

 

昔の日本はお見合いという仕組みがありました。

ある程度の年齢になったら好きでもない人と半強制的に結婚する。

どうやってこの人は結婚できたのだろうと思う人がたまにいます。

おそらくお見合いによって救済されたのでは。

 

今は自由恋愛が主流になり、マッチングアプリが登場。

自由恋愛だと男だと見た目がカッコいい方が有利。

マッチングアプリだと収入の少ない男は最初から足切りされてしまう。

見合いという救済制度がないので、弱者は結婚することなく一人で生きることになる。

 

恋愛している未婚男性は平均すると3割。30年くらい前からずっと3割です。今の若い男性が草食化したわけではないんです。

 

今まで一度も彼女ができたことがない男性が3割くらい存在する裏で、3割の恋愛強者が何度も変えるという現実。まさに勝者総取り(ウィナーテイクオール)です。

 

人間本来の形は一夫多妻制。

強いオスが多くのメスに子孫を残す。

昔の殿様には多くの側室がいました。

少子化対策解決の切り札は一夫多妻制しかないのでは。

実際には無理でしょうが。

 

フランスでは婚外子が6割らしい。

結婚という制度そのものに縛られたく人が多いのでしょうか。

 

男性の離婚と自殺には強い相関関係があるそうです。

なんとなく想像できます。

独身男性はペットを飼う、何かしらのコミュニティに所属するなどのつながりが必要。

 

今後、ますます一人で生きる人が増え、日本は小さな国になっていくと思われます。

現実を受け止めた上で自分がどう生きていくのか考えてみては。

『教養としてのカレー』清水侑季

 

清水侑季さんの「教養としてのカレー」を読みました。

エックスでは「カレー哲学」というアカウント名。

インド料理研究家で執筆・編集・料理活動を展開。

 

子供の頃からカレーが好きです。

我が家は市販のルウのカレー。

中辛が好み。

 

公式古文書で確認される日本で最も古い記録は、1867年(慶応3年)神田橋にあった東京初の西洋料理店「三河屋」が幕府外国方に提出した『西洋御料理御献立』

幕末にイギリスからもたらされた高級西洋料理。

 

自分は世界史が苦手。

昔の植民地時代の争いは、スパイスをめぐる争いでもあったという。

芳しい香りで食欲を刺激するスパイス。

たまにスパイスの禁断症状が起きます。

 

本にスパイスに関する記述がありました。

 

嗅覚によってヒトは、新奇なものの範囲を広げることもできます。馴染みがない異国の料理を「食べてみたい」と感じられるのは、嗅覚が進化的に新奇性を求める仕組みを持っているからにほかなりません。逆に食に保守的な人は、香りを嗅いだうえで食べない選択をすることもできます。

 

スパイスが本当にすごいのは、嗅覚という原始的なセンサーと記憶をハックして、食べるというこういの中に安心感と冒険心を同時に付与していることにあります。

 

スパイスの風味に魅了され体がスパイスを求めるのは極めて正しい反応。

以前は普通のルウのカレーかココイチのカレーしか知りませんでした。

近年はインドネパール料理店、タイ料理店、スリランカ料理店にも行くようになりスパイスの奥深さにハマってます。

 

無印良品のレトルトカレーが優秀。

価格が安く、現地のカレーを相当研究してそう。

珍しい味のカレーがあると買って食べてます。

 

著者いわくカレーと麻婆豆腐は一緒だという。

カレーの本質に迫るその真意とは。

 

本を読むと、今まで食べてきたカレーの系譜が線でつながり立体的に浮かび上がってきました。

ますますカレーを食べたくなります。

カレー好きの方におすすめ。

『セカンドハーフ戦略』本田直之

 

本田直之さんの「セカンドハーフ戦略」を読みました。

 

「レバレッジ・リーディング」が出版されてからもう20年。

出版当時に読みました。

成功者にはなれませんでしたが、今でも読書の習慣は続いています。

 

サッカーの試合は45分でハーフタイムがあります。

前半劣勢だったチームはハーフタイムで戦術を見直し、選手を交代して試合の後半に流れを変える。

本では人生のハーフターム戦略を解説。

 

20、30代の頃と違って、体力と気合で乗り切れなくなります。

何かを足すのも限界がある。

自分もそうですが、何かをやめる引き算が必要な時期。

 

脳も若い頃のように一度に大量のことを覚える、瞬発的な回答をするのは難しくなっていきます。

逆に年齢とともに進化していくのが「結晶性知能」

 

流動性知能は、若い時期にピークを迎え、その後は少しずつ下降していく。一方で、結晶性知能は年齢とともに深まっていく。語彙力、洞察力、感情を読む力、物事の本質を見抜く力は、50代以降も伸びていく。

 

長年の経験があるからこそ適切な判断ができる。

一般的な会社の管理職に求められる資質では。

 

50代になると誰かに怒られることがなくなり、何かで恥を経験も少なくなっていくことでしょう。

小さなことでも良いので、実験として始める。

一生続くかどうか考えなくても良い。

 

若い頃のチャレンジと違って、長年の経験を生かしてチャレンジできます。

 

本田さん自身、55歳で鮨を習いに行かれます。

それまで毎日のようにしてきたという外食。

点が線でつながり立体的に浮かび上がるような感覚があったそうです。

同じ名店のお寿司でも、これはこうやっているのかと作り手の視点でも味わえるように。

 

一番驚いたのが57歳から始めたという柔術。

本の中で主張していることを自ら実践されていて説得力がありました。

 

本を読んでいてワクワクしてきました。

人生後半戦が楽しみになる本。