やまさんの読書ブログ

やまさんが読んでおもしろかった本を紹介

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『「一人で生きる」が当たり前になる社会』荒川和久、中野信子

 

「一人で生きる」が当たり前になる社会

「一人で生きる」が当たり前になる社会

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『「一人で生きる」が当たり前になる社会』を読みました。

独身研究家の荒川和久さんと脳科学者の中野信子さんとの対談をまとめた本。

 

人口動態というのは、「多産多死」→「多産少死」→「少産少死」→「少産多死」という順番で確実に推移します。

 

今まさに日本は「少産少死」から「少産多死」への過渡期。

先日、15歳から39歳の若者を対象にした調査で35.1%の人は結婚する気がないという結果が出てました。

 

団塊ジュニア世代の子供である氷河期世代が結婚したくても結婚できず、必然的に子供の数が少なくなる。

少なくなった子供も結婚願望が強くない。

日本は人口ボリュームはどんどん小さくなっていくことでしょう。

 

昔の日本はお見合いという仕組みがありました。

ある程度の年齢になったら好きでもない人と半強制的に結婚する。

どうやってこの人は結婚できたのだろうと思う人がたまにいます。

おそらくお見合いによって救済されたのでは。

 

今は自由恋愛が主流になり、マッチングアプリが登場。

自由恋愛だと男だと見た目がカッコいい方が有利。

マッチングアプリだと収入の少ない男は最初から足切りされてしまう。

見合いという救済制度がないので、弱者は結婚することなく一人で生きることになる。

 

恋愛している未婚男性は平均すると3割。30年くらい前からずっと3割です。今の若い男性が草食化したわけではないんです。

 

今まで一度も彼女ができたことがない男性が3割くらい存在する裏で、3割の恋愛強者が何度も変えるという現実。まさに勝者総取り(ウィナーテイクオール)です。

 

人間本来の形は一夫多妻制。

強いオスが多くのメスに子孫を残す。

昔の殿様には多くの側室がいました。

少子化対策解決の切り札は一夫多妻制しかないのでは。

実際には無理でしょうが。

 

フランスでは婚外子が6割らしい。

結婚という制度そのものに縛られたく人が多いのでしょうか。

 

男性の離婚と自殺には強い相関関係があるそうです。

なんとなく想像できます。

独身男性はペットを飼う、何かしらのコミュニティに所属するなどのつながりが必要。

 

今後、ますます一人で生きる人が増え、日本は小さな国になっていくと思われます。

現実を受け止めた上で自分がどう生きていくのか考えてみては。

『教養としてのカレー』清水侑季

 

清水侑季さんの「教養としてのカレー」を読みました。

エックスでは「カレー哲学」というアカウント名。

インド料理研究家で執筆・編集・料理活動を展開。

 

子供の頃からカレーが好きです。

我が家は市販のルウのカレー。

中辛が好み。

 

公式古文書で確認される日本で最も古い記録は、1867年(慶応3年)神田橋にあった東京初の西洋料理店「三河屋」が幕府外国方に提出した『西洋御料理御献立』

幕末にイギリスからもたらされた高級西洋料理。

 

自分は世界史が苦手。

昔の植民地時代の争いは、スパイスをめぐる争いでもあったという。

芳しい香りで食欲を刺激するスパイス。

たまにスパイスの禁断症状が起きます。

 

本にスパイスに関する記述がありました。

 

嗅覚によってヒトは、新奇なものの範囲を広げることもできます。馴染みがない異国の料理を「食べてみたい」と感じられるのは、嗅覚が進化的に新奇性を求める仕組みを持っているからにほかなりません。逆に食に保守的な人は、香りを嗅いだうえで食べない選択をすることもできます。

 

スパイスが本当にすごいのは、嗅覚という原始的なセンサーと記憶をハックして、食べるというこういの中に安心感と冒険心を同時に付与していることにあります。

 

スパイスの風味に魅了され体がスパイスを求めるのは極めて正しい反応。

以前は普通のルウのカレーかココイチのカレーしか知りませんでした。

近年はインドネパール料理店、タイ料理店、スリランカ料理店にも行くようになりスパイスの奥深さにハマってます。

 

無印良品のレトルトカレーが優秀。

価格が安く、現地のカレーを相当研究してそう。

珍しい味のカレーがあると買って食べてます。

 

著者いわくカレーと麻婆豆腐は一緒だという。

カレーの本質に迫るその真意とは。

 

本を読むと、今まで食べてきたカレーの系譜が線でつながり立体的に浮かび上がってきました。

ますますカレーを食べたくなります。

カレー好きの方におすすめ。

『セカンドハーフ戦略』本田直之

 

本田直之さんの「セカンドハーフ戦略」を読みました。

 

「レバレッジ・リーディング」が出版されてからもう20年。

出版当時に読みました。

成功者にはなれませんでしたが、今でも読書の習慣は続いています。

 

サッカーの試合は45分でハーフタイムがあります。

前半劣勢だったチームはハーフタイムで戦術を見直し、選手を交代して試合の後半に流れを変える。

本では人生のハーフターム戦略を解説。

 

20、30代の頃と違って、体力と気合で乗り切れなくなります。

何かを足すのも限界がある。

自分もそうですが、何かをやめる引き算が必要な時期。

 

脳も若い頃のように一度に大量のことを覚える、瞬発的な回答をするのは難しくなっていきます。

逆に年齢とともに進化していくのが「結晶性知能」

 

流動性知能は、若い時期にピークを迎え、その後は少しずつ下降していく。一方で、結晶性知能は年齢とともに深まっていく。語彙力、洞察力、感情を読む力、物事の本質を見抜く力は、50代以降も伸びていく。

 

長年の経験があるからこそ適切な判断ができる。

一般的な会社の管理職に求められる資質では。

 

50代になると誰かに怒られることがなくなり、何かで恥を経験も少なくなっていくことでしょう。

小さなことでも良いので、実験として始める。

一生続くかどうか考えなくても良い。

 

若い頃のチャレンジと違って、長年の経験を生かしてチャレンジできます。

 

本田さん自身、55歳で鮨を習いに行かれます。

それまで毎日のようにしてきたという外食。

点が線でつながり立体的に浮かび上がるような感覚があったそうです。

同じ名店のお寿司でも、これはこうやっているのかと作り手の視点でも味わえるように。

 

一番驚いたのが57歳から始めたという柔術。

本の中で主張していることを自ら実践されていて説得力がありました。

 

本を読んでいてワクワクしてきました。

人生後半戦が楽しみになる本。

『ダブル・ファンタジー』村山由佳

 

村山由佳さんの「ダブル・ファンタジー」を読みました。

上巻の裏表紙の紹介文。

 

三十五歳の脚本家、奈津は、才能に恵まれながら、田舎で同居する夫の抑圧に苦しんでいた。ある日、夫の創作への関与に耐えられなくなった奈津は、長く敬愛していた演出家・志澤の意見に従い、家を飛び出す決意をする。束縛から解き放たれた女性が、初めてめぐりあう生と性、その彷徨の行方を正面から描く衝撃的な官能の物語。

 

物語全体の印象を形作る冒頭の一文。

 

男の臀とはどうしてもこうも冷たいのだろう。

 

昔、いわゆる官能小説は読んだことがあります。

なんとなく官能小説の作者は男のイメージで、性愛の描写は男目線。

 

ダブル・ファンタジーはあくまで女性目線。

男性に性欲が強い人と弱い人がいるのと同じように、女性にも性欲が強い人と弱い人がいる。

 

物語の主人公の奈津は極端に性欲が強い。

夫がいるものの心から満たされことがありません。

敬愛する演出家・心澤との関係をきっかけに、本当の自分に気づき覚醒していく。

 

物語はとてもいやらしいのですが、露骨ないやらしさはありません。

進め方は男性それぞれ。

あくまで想像ですが、男性の達し方と女性の達し方は違う。

男性がひとりよがりだと、女性は不完全燃焼で終わることが多いのかも。

 

とても面白い小説でした。

読み終わった後、自信をなくしました。

自分は奈津を満足させることはできないと。

 

性欲の強い女性にとって、パートナーの男性と“肌が合う”かどうかはすごく重要。

たまたまその時の勢いで結婚したけど、奈津のように満たされず我慢して結婚生活を続けている女性が多そう。

性の不一致で離婚する方も実際いるのでは。

 

女性がダブル・ファンタジーを読んで目覚める人が出てくるかもしれません。

物語は思いっきり不倫を描いているので取り扱い注意ですが。

『読みたいことを、書けばいい。』田中泰延

 

田中泰延さんの「読みたいことを、書けばいい。」を読みました。

著者は電通で24年間、コピーライター・CMプランナーとして活躍。

その後フリーランスに。

 

本の中に入社試験を受けていた当時のエントリーシートが再現されてました。

内容が端的で、エントリーシートを見た人が否が応でも気をひく内容。

当時の電通の入社試験の倍率は特にすごかったのでは。

大量のエントリーシートに埋もれない工夫は今の就活生にも参考になりそう。

 

今回自分が一番勉強になったのは『物書きは「調べる」が9割9分5厘6毛』の項。

 

書くという行為において最も重要なのはファクトである。ライターの仕事はまず「調べる」ことから始める。そして調べた9割を棄て、残った1割を書いた中の1割にやっと「筆者はこう思う」と書く。

 

自分も何か記事を書く時は一応ある程度調べます。

それでもグーグルで検索して上位に表示されるいくつかのサイトを見る程度。

今だとAIで調べる人が多いのでは。

 

その程度のことだと他の人もやっていて、調べたことの根拠もあやふや。

著者は必ず“一次資料に当たる”よう説いています。

 

一次資料に当たるには図書館に行く。

確かに図書館には、一般的な書店では売れないようなマニアックな本が所蔵されています。

誰かが書いていた記事の伝聞ではなく、その出典に当たる。

そして調べたうちの9割を棄てる。

 

せっかく調べたことはあれもこれも記事に詰め込みたくなります。

そうじゃなくて、調べたことの中から自分がグッときたことに絞って書けばアツい文章になりそう。

 

ライター、ブロガーなど普段何かしらの文章を書いている方におすすめの本。

『知性大全』樺沢紫苑

 

樺沢紫苑さんの「知性大全 AI時代に不可欠な力」を読みました。

今書店に行くとAI関連の書籍ばかり。

多くはAIをどう使いこなすかという技術的なノウハウを説いた本。

知性大全はAI時代だからこそ、人間としてどう考えるのか、どう行動するのかといった心構えを解説。

 

外に出るとみんなスマホをいじってます。

電車の中、歩きながら、自転車乗りながら、車を運転しながら。

以前に「スマホ脳」が話題になりました。

スマホに毒される日本国民。

電車で紙の本を読む人を見なくなりました。

 

デジタル教育先進国のスウェーデンは、デジタル教育で学力が低下したことから紙の教科書に戻しています。

北欧が長年かけて実験して結果が出ているのに、日本ではこれからデジタル教育を進めようとしている。

日本人の頭がどんどん悪くなっていくことでしょう。

 

自分もたまにAIを活用しています。

ブログのネタ集め、特定の地域のお店探しなどで。

 

AIから良い回答を引き出すには、良いプロンプトを入力しなければなりません。

それはGoogleの検索も一緒。

AIが良い回答を出したとしても、その文章を理解する読解力が大切。

AIを使いこなすには、ベーシックな国語力。

 

紙の本を読む、本を読んだら感想を書く。

本に限らず何か映画を見たら短い感想をSNSに投稿するのも良い。

自分の力で文章を書く習慣を続けていきたい。

 

本の「(AIを使って)トレーニングする」の項の中で、藤井聡太さんがAIを使って将棋の練習をしている話が紹介されてました。

 

棋士の藤井聡太さんは、AIを使ってAIが打つような奇想天外な打ち手を研究し、実際にAI的な発想ができるようになりました。AIをトレーニング相手として徹底活用し、「人間の発想」と「AIの発想」との差分を埋めることで、自らの棋力を飛躍的に伸ばしました。

 

藤井さんの強さの秘密がなんとなく分かりました。

人間同士の対局だと分からない打ち手をAIを利用して学んでいた。

我々のそれぞれの分野でモデリングしていきたい。

 

何かをインプットするのはAIのお家芸。

パターンの決まったことに対しては人間は勝ち目がありません。

AI時代における人間の価値は生の体験。

その中に「美意識を磨く」がありました。

 

アート、デザイン、世界観、感性、審美眼、これらはAIがもっとも苦手とする領域であり、人間だけが持つ創造性の根源です。

AIは膨大なデータから「平均値の美」を再生産することはできますが、「何を美しいと感じるか」という価値観は持てません。

正解が揺れ動く時代ほど、「自分の基準=美意識」が意思決定、情報選択、発信力の土台になります。

 

アート好き人間として励みになりました。

美術館に行くと心が落ち着き、脳が刺激されるような感覚があります。

引き続き美術館に通いたいです。

 

本は見開き2ページで読みやすく、120項目紹介されてます。

AI時代に人間として必要なことは何なのか、ヒントを得られることでしょう。

『1日3杯のコーヒーが人を健康にする!』安中千絵

 

安中千絵さんの「1日3杯のコーヒーが人を健康にする!」を読みました。

 

コーヒー大好きです。

まず朝起きたら1杯絶対飲みます。

コーヒーを飲まないと脳が起動しません。

 

午後も2時か3時に1杯飲むことが多い。

カフェインは睡眠に影響するので、午後4時以降に飲まないように気をつけてます。

コーヒーを飲む場合はブラック。

 

本の出版は2014年。

最近、コーヒーは体に良いといった投稿を何回も目にしました。

 

コーヒーを飲むことで、心臓病、呼吸器疾患、脳卒中、糖尿病などの低下に有意に働いたというアメリカの研究結果もあります。

 

ダイエットに関心がある方にもコーヒーは味方になってくれます。

コーヒーと運動で脂肪燃焼効果はさらに高まるという。

 

コーヒーを飲んだ後、30分〜1時間ほどで、体脂肪の分解がすすみ、血中に遊離脂肪酸というかたちで放出されます。

このとき、この遊離脂肪酸をエネルギーとして消費してしまえば体脂肪が燃焼できます。

カフェインを摂取すると、糖代謝より脂肪代謝が高まるのですが、カフェインと運動を組み合わせることで、更に脂肪燃焼率は高まります。

 

コーヒーの脂肪燃焼効果。

散歩に行く30分〜1時間前にコーヒーを飲んでいれば、脂肪がメラメラ燃えてくれるイメージでしょうか。

 

さらにカフェインには「運動の持続を助ける」効果があるという。

 

ある研究では、筋肉運動を行う1時間前に、カフェインが約180mg(コーヒーに換算すると約1杯半)入った飲みものをとった人の方が、そうでない人よりも運動中の疲労感が少なく、長時間運動を続けられたという報告があります。これはカフェインに、集中力を高める効果があることなどが理由ではないかと考えられています。

 

日々の読書やブログの執筆で、コーヒーを飲んだ方が知的活動の集中力を高めてくれるのは実感しています。

運動の持続力を高めてくれるのは知りませんでした。

ダイエットとコーヒーの相性の良さは抜群。

 

コーヒー好き人間にとって、読んでいて気分が良くなる本でした。

もちろん飲み過ぎは良くないし、砂糖を入れたら糖質過多になってしまいます。

ブラックで1日3〜4杯程度なら健康にプラスに働くことが期待できます。

そもそもコーヒーが苦手な人が無理して飲む必要もありません。

 

コーヒーの健康効果に興味がある方におすすめの本。

『鑑定人 氏家京太郎』中山七里

 

中山七里さんの「鑑定人 氏家京太郎」を読みました。

 

元々警視庁の科捜研にいた氏家は訳あって退職。

民間の科学捜査鑑定所で所長を務めます。

 

氏家のもとに連続殺人事件の鑑定依頼。

女子大生三人が殺害され子宮を抜き取られる猟奇的殺人。

容疑者は二人の殺害は認めるものの、もう一人は否認。

 

容疑者は三人だと死刑で二人だと無期懲役の可能性がある永山基準を狙っているのか。

検察の鑑定結果に疑問を持った氏家は再鑑定を試みるも相次ぐ妨害を受けます。

真実の鑑定結果と事件の真相はいかに。

 

氏家シリーズは初めて読むので新鮮でした。

事件現場に残るわずかな痕跡から犯人のおおよその人物像を割り出していく。

絵的には地味かもしれないけど、事件の真実に迫る重要な役割。

 

現代は鑑定の技術が進化していることでしょう。

DNA鑑定もお手のもの。

昔は技術レベルが低く良い加減だったかもしれません。

 

近年は冤罪事件が続出。

有罪が無罪になる例も。

 

特に昔は警察はこいつが犯人だと決めつけ、無茶な取り調べを行い、嘘の自白を引き出していたと想像されます。

鑑識の鑑定も意図的に結果を操作することも可能。

この物語には警察、検察に対するアンチテーゼも感じられました。

 

中山七里さんは“どんでん返しの帝王”

今回も見事などんでん返しが待ってました。

『本棚にもルールがある』成毛眞

 

本棚にもルールがある

本棚にもルールがある

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成毛眞さんの「本棚にもルールがある」を読みました。

 

自宅にはそこそこ大きな備え付けの本棚があります。

本格的に本を読むようになってもう20年くらい。

棚には本が隙間なく並び、入りきらない本、積読本も山積み。

これではいけないと思い、本棚を整理するきっかけを求めて読んでみました。

 

「本棚で過去の自分を把握し、未来のなりたい自分になる」

「本棚に並べるのは勝負本のみ」

 

本棚に並ぶ本は、今の自分の血肉であり、これからの自分をつくる栄養素だ。本棚に置いてあるもののまだ読んでいない本は、「自分はこれから将来こんな知識を持っている人間になりたい」という意思表示である。

 

書店は売り場の棚のスペースが決まっています。

毎日出版される新刊本とロングセラー本が常に入れ変わっています。

個人の本棚も定期的に入れ替えが大切。

 

その時々の勝負本だけ残し、そうじゃない本は潔く処分する。

何年か経って、どうしてもまた読みたくなったらまた入手すればいい。

 

本棚を見ると、その人がどういう人か分かるといいます。

今の自分の本棚を見ると傾向があります。

 

不遇な時代を生き抜くための本。

健康オタクなので健康に関する本。

歴史、サブカル、グルメの本。

アート、ファッションの本。

金融投資の本。

 

読書を始めて20年の自分の趣向がそのまま反映されてました。

似たような内容で勝負本じゃない本も多い。

これから自分はどうなりたいかを想像して、役に立ちそうにない本を思い切って処分していきたい。

 

現在は更新が終わりましたが、ノンフィクションの書評サイト「HONZ」を立ち上げた成毛さん。

書評を書くコツも紹介されてました。

文字量は最多2000字、最少1200字。

 

総括①→総括②→エピソード①→エピソード②→(感想)→著者→挿絵や装丁→装丁読者→まとめ

 

成毛さんがすすめる書評の構成。

本のすべてを紹介しようとするのではなく、グッときた箇所を2箇所引用する。

これなら誰でも真似できそう。

 

例として「偉人は死ぬのも楽じゃない」という本の書評が紹介されてました。

誰もが知る音楽家ベートーベンの最期はなかなか過酷。

自然と読んでみたくなりました。

 

読書好きで本棚の整理編集に興味がある方におすすめ。

『クルマを捨ててこそ地方は甦る』藤井聡

 

久々に藤井聡さんの「クルマを捨ててこそ地方は甦る」を読みました。

 

自分は岐阜県に住んでいます。

どちらというと街中に住んでおり、バスの本数が多く便利。

ちょっと郊外へ出ると、バスが走ってなく、走ってても本数が極端に少ない。

 

自分は普段は車に乗ることが多い。

1人1台車の家庭も多いのでは。

 

2005年に路面電車が廃線になりました。

市街地エリアでは電車の専用敷ではなく、車から見ると邪魔な存在で渋滞の原因だったようです。

 

路面電車が廃線になってから街の風景ががらっと変わりました。

中心市街地にある柳ヶ瀬商店街は衰退し「日本一のシャッター街」と呼ばれる有様。

郊外には巨大な駐車場を完備した大型ショッピングセンターが乱立。

点在的にコインパーキングがあるものの、駐車場の便が悪い商店街。

必然的にお客さんが離れていきました。

 

昨年、岐阜県にふって湧いたLRT構想。

LRT(ライト・レイル・トランジット)

従来の路面電車と比較すると車体が低くバリアフリーで揺れが少ない。

架線が要らないようです。

 

本の中で富山市のLRTが紹介されてました。

富山駅から富山港までを結ぶ路線。

JRの線路敷を活用し、新たに道路に線路を敷いたのは一部のみ。

省エネで実現。

 

岐阜県で現在想定されているのは県道が中心。

片側2車線の道路が多い。

もし道路上にLRTの専用敷を作るなら1車線潰れてしまいます。

当然予想される大渋滞。

 

うまく行けば、新幹線のある岐阜羽島駅から柳ヶ瀬、岐阜城といった観光客の回遊が生まれるかもしれません。

沿線に住む方は車を手放すきっかけにもなるでしょう。

富山市とは条件が違うので建設費用が高額になります。

LRT議論がどう進んでいくのか注目していきたい。

 

一人ひとりの「クルマを使わない」というライフスタイルへの「行動変化」が、街や地域を活性化させる大きな力を秘めているのである。これこそ、「道からクルマを追い出せば、人が溢れる」ことの本質的な理由なのであり、「クルマを捨ててこそ、地方が甦る」という本書のテーマの根源的構造なのである。

 

田舎の人ほどちょっとした移動にも車を使う。

運動不足になり体にも悪い。

連日ニュースで高齢者がアクセルブレーキを踏み間違えてお店に突撃。

 

自分も確実に年をとっていきます。

最終的には駅に近いエリアに住んで車を手放したいとは考えています。

公共交通だけで生活できるように。

 

人口が減少しそれぞれの自治体の財政が厳しい。

水道管が老朽化し陥没する事故も起きてます。

すべてのインフラを維持していくのは無理。

できるだけ街をコンパクトにして、重要な場所にお金を使っていく方向になっていくのでは。

 

車より自転車、自転車より歩く方が街の魅力に気づくことができます。

ここにこんなお店があったのか、ここに桜が咲いていたのかなど。

 

いきなり車を手放すのは難しい。

車一辺倒の生活から少しずつ公共交通、自転車、徒歩に切り替えていきたい。

公共交通に関心がある方におすすめの本。