小説版の「三度目の殺人」を読みました。
以前に映画は鑑賞済み。
久々の物語面白かったです。
裏表紙のあらすじ。
弁護に「真実」は必要ない。そう信じ、勝利するための“法定戦術”を追求してきた弁護士・重盛。しかし、ある事件の被疑者・三隅は、供述を二転三転させ、重盛を翻弄する。そして次第に明らかになる、三隅と被害者の娘の関係。本当に裁かれるべきは、だれか。心の底から「真実」を求め始める重盛の前に浮かび上がるものとは。
三度目の殺人は司法の闇がテーマになってます。
今まで自分は裁判所に行ったこと、弁護士に会ったこともありません。
テレビや新聞でのイメージのみ。
物語に度々出てくる“どんな絵を描くか”という表現。
福山雅治さんが演じていた重盛弁護士も何が真実かよりどんな絵を描くかが重要。
警察での厳しい取り調べで自白を強要され、本当は無実なのに長年収監されたり死刑になった方がいるかもしれません。
お金持ちが腕の良い弁護士を雇えば、有罪が無罪になっているかも。
最近テレビで流れているニュースだと、自民党のパーティ券問題。
自民党幹部は立件されず、末端の議員は立件。
トカゲの尻尾切り。
“赤信号みんなで渡れば怖くない”でみんなで悪いことをやっていたはずですが、なんで検察の捜査に差が出るのか。
忖度なのか。
司法の闇を感じるニュースでした。
物語の後半で真実に目を向け始めた重盛弁護士。
一体何が正解だったのか。
ラストはいろいろと考えさせられました。