チャールズエリスの「敗者のゲーム」を読み返しました。
バートンマルキールの「ウォール街のランダムウォーカー」と並ぶインデックス投資家のバイブル。
投資をもう一つの「敗者のゲームであるアマチュアテニスにたとえるなら、勝負に勝つのは、眼の覚めるようなショットを決めようとするプレーヤーではなく、ミスの少ないプレーヤーの方である。
アクティブファンドは運用期間中の運用コスト(信託報酬)が高く、パフォーマンスも長期的に見ればインデックスファンドに劣る。
敗者のゲームを初めて読んだのは、2007年頃。
リーマンショックの前。
当時はインデックスファンドの有用性がそこまで認知されてませんでした。
現在はファンドの数も増え、信託報酬もどんどん低くなり0.1%ぐらいのファンドも。
インデックス投資を継続してきたおかげで小金持ちにはなりました。
今回読み返してインフレーションに関する記述に注目しました。
あらゆる投資家は一つの恐るべき、そしてあまりにも過小評価されている共通の敵を持っている。それはインフレーションという、極めて侮りがたい敵である。
インフレの脅威は、ほとんどの投資家を悩ませる、毎日ないし循環的な変動相場に関連しているからではない。インフレの、じわじわと侵食していく力こそが本当に恐ろしいからだ。
2022年の日本の物価上昇率は4.7%
スーパーへ行く度にいろんな商品が値上がりしてへこみます。
好きだったアボカドも200円を超えるようになり最近は食べてません。
物価の上昇に合わせて給料も増えていけば良いのですが、零細企業では期待できません。
実質的な購買力は下がる一方。
自分は株式投資で資産がそれなりに増えているのでインフレに対してまだ耐えられます。
銀行だけに貯金を預けてる人はどんどん悲惨な状況になっていく。
儲けるための投資というよりも生きていくための投資に。
「敗者のゲーム」を読んでインデックス投資を始める方が増えて欲しい。
将来、年金がどの程度もらえるか分かりませんが、年金と株式からの配当金で生活できればと考えてます。