やまさんの読書ブログ

やまさんが読んでおもしろかった本を紹介

『本多清六 若者よ、人生に投資せよ』北康利

 

北康利さんの「本多清六 若者よ、人生に投資せよ」を読みました。

本多清六(1866-1952)

日本初の林学博士で、全国の公園整備計画に携わってます。

自分が住む岐阜県だと岐阜公園、養老公園、日本ライン風景利用策。

現在も多くの多くの方が利用する公園と本多清六との関わり。

 

四分の一天引き貯金を説いた「私の財産告白」を読んだことがある人は多いのでは。

天引きの割合はそれぞれの事情に合わせて変えればいいと思いますが、給料天引きはいつの時代も普遍の貯蓄法。

最初からなかったものとして残りで生活する。

現代なら天引きしたお金で全世界型のインデックスファンドに積立投資していけばそれなりの財が築けるのでは。

 

本多清六の地頭が良く大変な努力家であることは400ページ以上ある本を読んでよく分かりました。

自分の地頭の悪さは変えられません。

 

本の中で自分が一番参考になりそうなのは清六が隠居生活を送っている時の暮らしです。

 

人の知能は老いないというのが清六の持論であった。老人も時間を十分与えさえすれば、知識吸収能力は二十歳前後と特に変わらないと述べていた。

実際、晩年まで腰も曲がらず、目も口も達者であった。

普段もバスやタクシーなどにはほとんど乗らない。歩くことは彼にとって生活の一部だった。

八十歳をすぎても十〇キロほどの道は平気で歩く。そもそも山の上に住んでいるから、伊東の街へ出かけるにはかなりの急坂をのぼりおりせねばならない。それをリュックサックに地下足袋姿で往復していた。

 

毎日10キロのウォーキング。

1万歩から1万5000歩くらいでしょうか。

それもアップダウンのある道を。

 

アンデシュ・ハンセンは「運動脳」の中で、運動することで脳の働きは進化し続けると説いています。

清六は戦後間もない頃に自ら実践し証明していた。

 

できれば一生クリアな脳で生活したいし、ブログもずっと書いていきたい。

一見地味で普通のことですが、とにかく歩くことを見習いたい。