福永雅文さんの『ランチェスター戦略「弱者逆転」の法則』を読みました。
ランチェスター戦略は、イギリスのフレデリック・ランチェスターが、第1次世界大戦の時に提唱。
戦力的に優位である「強者」と戦力の劣る「弱者」がどのように戦えば有利になるかの戦略論。
戦国時代好きの方には、1560年の桶狭間の戦いが分かりやすい例。
今川義元の軍が20,000に対して、織田信長は3,000。
まともに戦ったら、信長の惨敗は目に見えています。
そこで信長は今川軍が山に囲まれ兵力が分散する桶狭間で勝負を仕掛けます。
義元本隊が兵力300で休憩していたところを、信長は兵力2000で1点集中攻撃。
信長は義元に勝利します。
相手の総兵力が上まっていても、特定の局面では兵力が上回る状況をつくる。
本では企業を想定して書かれています。
個人でも参考になりそうなのは「一点集中主義」
戦略とは選択と集中です。ここで勝つんだ、という自らの勝負の土俵を定め、そこに集中するのです。これが「一点集中主義」です。儲けたかったら戦線を縮小せよとは、ナンバーワンになりたかったら一点集中すべきという意味です。
自分が得意で他の人と被らないニッチな分野を見つけて、時間とお金と労力を惜しみなく投下する。
特定の分野でナンバーワンになる。
これしか個人の戦い方はありません。
自分にとってそれが何なのか、じっくり考えてみたい。