やまさんの読書ブログ

やまさんが読んでおもしろかった本を紹介

『徳川家康 弱者の戦略』磯田道史

 

磯田道史さんの「徳川家康 弱者の戦略」を読みました。

NHK大河ドラマ「どうする家康」は毎週見ています。

徳川家康の表面的なことしか知らないので、もっと詳しく知りたいと思い。

 

ドラマでは織田信長に「白い子兎」と馬鹿にされ、阿部寛さんが演じる武田信玄はめちゃくちゃ強そう。

後に豊臣秀吉との争いも起きます。

最終的には天下人になりますが、次々とピンチが起こり、まさに“どうする”の連続。

 

松重豊さんが演じる石川数正。

今は家康のとても良き従臣ですが、まさか秀吉の家来になるとは。

 

ドラマの中でちらっと本を読むシーンがありましたが、読んでいるのは「吾妻鏡」

 

鎌倉幕府の歴史を記した『吾妻鏡』も、原本は散逸してしまいました。それを数巻だけとか、断片的な写本などを集めて再構成した集成本がもとになって、今も読まれているのですが、なかでも有名な「北条本」は、家康が集め、復元したものなのです。武士の棟梁として頼朝を尊敬していた家康は、書物から、その言行を学び、自らの統治に生かそうとしたのでしょう。

 

家康が心のよりどころにしていた源頼朝。

家康は秀吉により三河一帯の領土を取り上げられ、関東へ転封させられます。

何もない江戸を開拓していく。

頼朝の聖地・鎌倉を含めた国の東の領土を与えられたことは家康にとって嬉しいことだったのかもしれません。

 

家康が天下人になるまでの予習はばっちりできました。

毎週のドラマの放送が楽しみです。