やまさんの読書ブログ

やまさんが読んでおもしろかった本を紹介

『コンビニオーナーぎりぎり日記』仁科充乃

 

仁科充乃さんの「コンビニオーナーぎりぎり日記」を読みました。

 

昔「交通誘導員ヨレヨレ日記」を読みました。

「汗と涙のドキュメント日記」シリーズが好評なようで続々と新作が出版されています。

 

休日が取れなくなって、今日で1057日目。もう3年近く、1日も休んでいないことになる。

 

なんとも悲しい出だしで始まります。

著者は現役のコンビニオーナー。

どこもスタッフ集めに苦労している話は聞きます。

うちの近隣コンビニは、外国人スタッフが当たり前。

スタッフがいない時間はオーナー自ら店頭に立つ。

流行ってるけど閉店したコンビニもあります。

負担が大きかったのでしょう。

 

自分はタバコが嫌いなので、銘柄は何も分かりません。

商品の入れ替わりも早過ぎ。

昔は現金だけだったレジは、カード決済に電子決済と種類が増えました。

宅配など取り扱うサービスの種類も多過ぎて覚えられる自信がありません。

 

本に登場しますが、実に様々なお客さんがいる。

現役オーナーだから書けるドキュメントが面白かったです。

 

本に登場するコンビニのロイヤリティは本部が60%ちょっと持っていく。

取り過ぎじゃないか。

“コンビニ会計”というものも存在する。

売れ残った商品は廃棄しなければなりません。

その廃棄ロスの負担はオーナー側。

本部は常に豊富な品揃えを要求する。

理不尽なコンビニの世界。

 

自分もコンビニはよく利用させてもらってます。

本を読んだ後、お店に行く時の気持ちが変化しました。

心の中で「いつもありがとう」と。