「食欲人」を読みました。
これまでも食事に感する本を読んできましたが、この本は読み応えがありました。
著者のデイビッド・ローベンハイマーとスティーブン・J・シンプソンは昆虫学者。
長年に渡る調査によると、昆虫はタンパク質が一定の割合になるよう自然に調整して食べるという。
それは動物でも一緒。
タンパク質に対する欲が満たされるまで食べ続け、満たされるとそれ以上は食べない。
どんな動物も、状況が許す限り、生存と繁栄にとって最適な比率でタンパク質を炭水化物を摂っているのだ。
人間も例外ではありません。
加工食品のメーカーがなぜタンパク質をケチり、炭水化物と脂肪を大盤振る舞いしようとするのは明らかだ。製造原価を抑えられるからだ。
そのうえ今見たように、消費者の食欲を操作して過食させることまでできるという、おまけまでついてくる。
加工食品は安く消費者を満足させるために、砂糖、塩、脂肪、トランス脂肪酸に頼りがち。
例えばポテトチップスは美味しくて、一度食べ出すと手が止まりません。
炭水化物と脂肪だらけでタンパク質は摂取できません。
どれだけ食べても満足感が得られず過食になってしまい、健康へも悪影響が出ます。
逆にいえば、意識してタンパク質を摂取するようにすれば、過剰な食欲は抑えられるのでしょうか。
本書ではタンパク質の摂取割合は15%と表記されてました。
タンパク質の過剰摂取もいけません。
肉だけ食べて極端に炭水化物を減らすのも問題あり。
結局は適正な栄養バランスの食事をするのが大切。
健康的に長生きするためのヒントが得られました。