中村航さんの「トリガール!」を読みました。
毎年夏に琵琶湖で開催される「鳥人間コンテスト」を舞台にした小説。
日テレで放送されてます。
積極的に見ているわけではないですが、チャンネル変えてテレビに流れているとそのまま見続けてます。
“理系の甲子園”と呼ばれる鳥人間コンテスト。
出場チームも工業系の大学が並びます。
機体は少しで飛距離を稼ぐために軽量化を目指しつつ、落下した時にパイロットの安全を確保するための剛性も両立しなければならない。
ギリギリの世界で設計された機体は芸術品とも言えます。
機体を操縦するパイロットは“エンジン”
機体の出力を上げるための厳しいトレーニング。
エンジンを軽量にするための厳しい食事制限。
塩だけふったパスタを食べてたり。
テレビで見てる鳥人間コンテストでは、機体が高度を下げつつある中、パイロットが叫びながら必死にペダルを漕ぐ姿が印象あります。
パイロットの頑張りで下がった高度が一旦持ち直す。
けれども最後は全ての機体は水の中へ。
「僕らが作る機体だって、今やノウハウの塊だ。でも本当の鳥に比べたら、まだまだ全然だよ。挑戦に終わりはないんだ」
エンジニアリングの力で鳥を目指すんだけど決して鳥になることはできない。
小説を読んでて彼らの熱いチャレンジに感動しました。
鳥人間コンテストの放送の前に読むのが一番良さそう。
映画化もされたようです。
今度見てみます。