橘玲さんの「人生は攻略できる」を読みました。
内容は橘さんの他の著書とも重複する部分がありますが、10代20代の若い世代に向けて分かりやすく書かれてます。
仕事に関する項目の中で「大学をドロップアウトするともらえる奨学金」が紹介されてました。
シリコンバレーでもっとも有名なベンチャー投資家ピーター・ティールが始めた奨学金プログラム「20 under 20」
起業しようとしている20歳未満の学生20人に10万ドルの資金が与えられるというもの。
しかもその条件は大学をドロップアウト(中退)すること。
日本ではありえない奨学金制度。
その奨学生の中の一人がヴィタリック・ブテリン。
ブロックチェーンを使った決済システム「イーサリアム」の創設者。
ブテリンは現在28歳。
小さい頃からプログラミング、数学、経済に関心があったそうです。
今、日本でもNFTが話題になってますが、その決済手段はイーサリアム。
ツイッターのアカウントに「eth」と表記する人も増えてきてます。
本当に能力がある人間にとって、大学に行く時間がもったいないことを示唆しています。
将棋の藤井聡太九段は、高校3年の1月末に中退しました。
大学に進学する気はさらさらなく、タイトル戦を控え、棋士として一番大切な時だと判断したのでしょう。
大リーグの大谷翔平選手も、もし大学に進学してたら二刀流での活躍は難しかったのでは。
多くの凡庸な日本人にとっては、なるべく良い大学を卒業する方が良いと思います。
幼い頃から何か突出した才能のある人間は、既成のルートに縛られずにその才能を最大限伸ばす環境に身をおいた方が良い。
自分は年をとった凡庸な人間です。
見栄えのする学歴も職歴もありません。
橘さんの本に書かれているように、なるべくニッチな世界で勝負していきたい。