久々にちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」を読みました。
単行本が発売されたのは2013年。
当時はリンダ・グラットンの「ワークシフト」など働き方に関する本が注目を集めていた時期。
戦後の典型的なサラリーマンといえば、新卒で入社した会社に定年まで勤める。
それなりの退職金と年金をもらいながら余生を静かに過ごす。
平均寿命が60〜70歳くらいの時代なら普通に成立したモデルでしょう。
国も年金を支給する期間が短いので社会保障費の負担が少ない。
現代は男の平均寿命が80歳近くまで伸びました。
年金が受給できるのが65歳から。
ねんきんネットで受給見込金額を見ると想像より少なくてゾッとします。
今でも70歳を過ぎて働いている人は多い。
自分が年をとると、80歳でも働いているような気がします。
特に就職氷河期世代はやむに止まれず、亡くなる直前まで働き続けなければ生活できないのでは。
おそらく多くの日本人は嫌な人間関係、精神的体力的な負担、客からの理不尽なクレームに耐えながら働き続けている。
1日の多くの時間を費やす仕事の時間。
過剰な負担に耐えながら60歳まで働き続けられるのか?
定年が延長されたとして70歳まで続けたいか?
この本で提唱されているのは、40代で働き方を選び直し「ふたつの人生を生きる」という提唱。
ちきりんさん自身、この本が出版された頃はブログがメインで、現在は海外への旅行を楽しみつつ、旅で得た知見をVoicyで発信されています。
会社を辞めれば収入的には大きく下がることが多いでしょう。
そのことよりも、自分が手に入れたい人生を明確にするということ。
「自分がやりたいことが明確になれば、人生はものすごく楽になる」ということです。それが明確になれば、世間の常識に自分を合わせる必要がなくなります。より有名な会社に入るとか、より高い地位を目指すとか、よりよいお給料をもらえるということに、ほとんど意味がなくなるのです。
自分の場合は、毎日こうして読書を楽しみ、感じたことを文章に綴ること。
景色の綺麗な場所で写真を撮ること、豊かな自然環境の中を歩くこと。
昨年会社を辞めて、1年間は自分がやりたいことばかりやってきました。
毎日ストレスなく快適でした。
ただちきりんさんのように収益化はできませんでした。
別にすごく稼ぎたいわけではありません。
100歳まで持続可能な働き方をどうすれば実現できるのか。
今まさに模索しています。
みんながみんな人生のハンドルを自分で握りたいわけではありません。
本の中にちきりんさんの友人のコメントが載ってました。
「大半の人間はやりたいことなんでないんです。ただ大過なく人生をすごしたいだけです」
前いた会社の面々を思い出すとその通りかもしれないと。
自分を出さず、会社に言われたことを淡々とやり続けるだけの方がある意味楽かもしれない。
本を読んで思索を深める人も少ないことでしょう。
本当にそれで良いのか?
良くないと思った方は「未来の働き方を考えよう」を読んでもらいたい。
