「斎藤氏四代」を読みました。
木下聡さんは岐阜県出身で東京大学大学院人文社会系研究科助教。
一般の人が想像する斎藤氏といえば、道三、義龍、龍興の三代では。
特に“美濃のマムシ”斎藤道三が油売りからのぼりつめたイメージが強いのでは。
司馬遼太郎原作「国盗り物語」のイメージ。
実際は道三一代で美濃国主になったのではなく、父・長井新左衛門尉と二代による国盗り。
まず父が僧侶から土岐氏重臣になったのが大きい。
自分は2020年に放送されたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の影響を強く受けました。
道三が高政に「父の名を申せ」と言っているシーンがありました。
義龍は実は道三の子ではなく、美濃国守護・土岐頼芸の子であるという設定。
これも後世による創作らしい。
三芳野とされる女性が書物には出てこない。
義龍の母は稲葉氏の女性。
「麒麟がくる」では出てこなかった龍興。
現在放送中の「豊臣兄弟!」ではしっかり出てきてます。
マイナーで知られざる龍興の生涯。
近世の書物やゲームでは愚将扱い。
義龍の急死により15、6歳で家督を継ぎます。
「豊臣兄弟!」では藤吉郎が鵜沼城主・大沢次郎左衛門を調略、墨俣に砦を築き、西美濃三人衆があっさり信長に寝返りあっさり稲葉山城は落城。
龍興はどこかへ逃げていきました。
ドラマでは中美濃での攻防などはばっさりカット。
稲葉山城陥落まで様々な戦があり信長は苦労していました。
稲葉山城脱出後の龍興は三好三人衆、越前の朝倉のもとへ行き、美濃奪還のチャンスを狙っていた。
本を読み終わると、龍興に対するイメージが変わりました。
ドラマでは今後どう描かれるのか。
“逆襲の龍興”に期待したい。
歴史好きの方、特に斎藤推しの方におすすめの本。
