松本清張の「点と線」を読みました。
ちょっと前に映画を観る機会があり、原作小説が気になったので。
博多湾の海岸に男女の死体が並んでいる。
死因は青酸カリ。
一見すると男女の無理心中。
事件性がないと思われた。
何かがおかしいと思った刑事は捜査を進める。
犯人と思われる人物を割り出すも鉄壁のアリバイ。
「点と線」は昭和32年に連載されていたようです。
登場人物の会話、描かれる風景がまさに昭和。
こんな刑事の会話が出てきました。
「東京と博多は急行で何時間だな?」
「約二十時間ちょっとです。特急なら十七時間二十五分ですが。例の《あさかぜ》です」
「そうか。往復の所要時間だけでも、四十時間ぐらいはかかるわけか」
現代は東京博多間は、のぞみで5時間くらい。
昭和30年代は20時間近い電車旅だったことに驚き。
運転士も客も大変。
物語はいわゆる時刻表ミステリー。
よく考えられたトリックでした。
当時は空前の推理小説ブームを巻き起こしたそうです。
後のミステリー作家も影響を受けたのでは。
本が古いのでブックオフで110円で売ってました。
この機会に他の松本清張作品も読んでみたい。
