やまさんの読書ブログ

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『本を読めなくなった人たち』稲田豊史

 

稲田豊史さんの「本を読めなくなった人たち」を読みました。

稲田さんといえば「映画を早送りで観る人たち」が話題になりました。

yamabooks.hatenadiary.com

タイパ重視の若者。

さらに状況が悪化して、活字を目で追いかける時間すらもったいと。

 

以前にあるアニメが話題になりました。

原作はライトノベル。

普通の小説よりもやさしい文体。

アニメよりも原作の方が面白かったので、会社の20代の子に教えてあげました。

その時に返ってきたのが「文字だけの本無理っす」

 

高卒で入社してくる新入社員と接していると、漢字を書けなさ過ぎるのにも驚きました。

読めるけど書けない。

自分と違って小さい頃からスマホを持っていた影響かもしれません。

 

この1年は、メインのブログは毎日更新してきました。

それなりにちゃんとした内容で。

毎日更新しても思ったようにアクセス数が伸びませんでした。

 

Xにブログ記事のリンクを貼ってもクリックしてもらえません。

個人ブログだけでなく、大手メディアも同じ悩みを抱えているのでは。

 

本は学生のグループインタビューを踏まえて書かれています。

若者の率直な意見は読んでいて苦しくなりました。

 

「ニュースはXのタイムラインに流れてくるポストでしか読みません。相当興味がない限り、リンクまではタップしないですね。ポストの文面だけさっと読んで終わり」

 

ジャーナリスト津田大介さんの朝日新聞でのインタビューからの引用箇所から

 

「この10年の大きな変化は、人々が検索をしなくなったこと」「フィルターバブルがより進んで、基本的にサービス側が出してくるレコメンドをそのまま見るようになってしまった」と指摘している。

 

以前はGoogle検索で上位に表示されるSEO対策が重要でした。

最近は検索で上位をとれてもアクセス数が伸びないことが増えてきました。

そもそもGoogleで検索されてない。

もうお手上げ。

 

同じお店を紹介するにしても、活字と写真でブログで書くよりも、インスタの短いリール動画で紹介する人の方が反応が良い。

自ら欲しい情報を探しにいくことはなく、たまたまタイムラインで流れてきた投稿をなんとなく見て終わり。

 

若者にとって読書はながら作業ができません。

わざわざ時間をとって書店に行ってもどんな本を選べば良いのか分からない。

 

活字メディアにとって絶望感しかない本でした。

自分は新聞も本も読んでいて活字メディアが大好きです。

リール動画を撮る気もありません。

 

近年はAIが浸透。

ちょっとした記事ならAIが簡単に作ってしまいます。

お金をもらって文章を書く人は減っていくことでしょう。

 

今後どうしていけばいいのか。

本を読み終わった直後で答えが出てきません。

テキストメディアに関わる人は読んでおいた方が良い。