池井戸潤さんの「下町ロケット」を読みました。
物語の主人公はロケット開発の研究者だった佃航平。
ロケット打ち上げ失敗を機に退職し、家業の町工場である佃製作所を継ぐ。
独自の製品開発で業績は順調。
そんなある日、大手メーカーが理不尽な特許侵害で訴えてきた。
同時に国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてくる。
裁判を起こされたことで決まっていた仕事もキャンセル。
苦しくなる資金繰り。
佃制作所存続の危機に立たされる。
以前に読んだ池井戸さんの「空飛ぶタイヤ」も面白かった。
どちらも「中小企業VS巨大企業」の構図。
上から目線の巨大企業。
中小企業の足元を見ながら理不尽な要求を押し付ける。
日々のニュースを見てると、親会社の業績ばかり良く、株価が上がる一方で下請け企業が泣いている場面が多いと想像します。
金型を無償で保管させられたり。
イーロンマスクもホリエモンも宇宙への関心が高い。
佃が学生時代に受けた講義で次のような言葉がありました。
「君たちの中にはロケット工学に興味を持っている者が何人かいるだろう。ロケット工学という未知の広大な分野に挑戦しようという熱意は何者にも代え難い尊いものであって、その情熱は終生忘れないで欲しい。私を含め、ロケット工学を志す者にとって、ロケットエンジンは、地力と想像力を遥かに超越した製造物であり、いわば聖域だ。神の領域といっていい。」
自身の運命を決定づけたロケット開発への道。
ロケットへのロマン、技術者としてのプライドが詰まった熱い物語でした。
こういう職場で働いてみたかった。
