高橋陽介さんの「シン・関ヶ原」を読みました。
著者は歴史研究家。
はじめにの部分を引用します。
関ヶ原の戦いに関する研究は近年、長足の進歩をとげている。現在では、従来語られてきた通説は、ほとんどが間違いであること、もしくは後世の創作であることが判明している。もはや関ヶ原の戦いにおいて「通説は不在である」といってもいいだろう。
自分は歴史は好きですが、そこまで関ヶ原オタクではありません。
自分の関ヶ原への入り口は岡田准一さんが石田三成を演じた映画「関ヶ原」
原作小説は司馬遼太郎さん。
徳川家康が悪で石田三成が善のイメージで描かれてました。
関ヶ原を語る上で必ず出てくるのが西軍・小早川秀秋の裏切り。
しびれを切らした家康が松尾山に向かって発砲し、苦渋の末裏切りを決断し、大谷吉継の軍へ攻め込む。
問い鉄砲」も後世の創作で、小早川秀秋は開戦と同時に裏切り、西軍は即時敗北したという。
関ヶ原の戦いは天下分け目の戦と称されます。
実は戦いの前から徳川家康は天下人だったという視点。
本は戦いからさかのぼること100日間の書状をベースに構成。
電話もSNSもない時代。
これだけ頻繁に書状のやり取りが行われていたことに驚きました。
実際の戦いの前のライティングスキルで勝負は決していたともいえます。
書状は現代語訳で書かれてます。
普段書状を読み慣れてないので読むのがつらい箇所もありました。
同じ一次資料でも、読む人によって解釈の違いはあるかと。
それでも実際の戦は映画やドラマに出てくるようなドラマチックなものではなかった気がしました。
本のタイトル通り、今までになかった関ヶ原の解釈は新鮮な驚きがありました。
歴史好きの方におすすめの本。

