三宅香帆さんの新刊『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』を読みました。
若い頃は雑談が苦手でした。
車で会社の先輩と移動する時とかお互い無言できまづいことが多々。
今はそこそこ得意になったかも。
毎日読書をするようになったのと、ブログを書くようになったことが大きい。
日々新しい情報のインプットとアウトプットすることで雑談のネタのストックが常にあるからかも。
もちろんプロの芸人さんのように面白く話せません。
日常に起こることを面白おかしく話す技術は先天的なもので才能。
本、映画、テレビなどから話のネタを仕入れるのは誰でも努力次第で可能。
その方法を説いたのが今回の本。
話が面白くなるためには、本や映画で、言葉や感情や知識をインプットすることかがかなり重要だと思う。でも、ただ読めばいい、観ればいいわけではない。そこには技術が必要だ。あたかも展覧会で芸術を鑑賞するかのように、本や映画もメモを取って解釈することで、話すネタとして醸成されていく。
面白い話をするには、技術が必要なんです。
その技術が5つ紹介されています。
①〈比較〉ほかの作品と比べる
②〈抽象〉テーマを言葉にする
③〈発見〉書かれていないものを見つける
④〈流行〉時代の共通点として語る
⑤〈不易〉普遍的なテーマとして語る
5つの技術に沿って三宅さんが実際に本、映画、ドラマをどう解釈していったのかが詳しく書かれてました。
自分も読んだことがある作品だと宮島未奈さんの「成瀬は天下を取りにいく」
普通の人だとああ面白かった!で終わってしまう。
三宅さんの〈比較〉を用いた考察に恐れ入りました。
「桐島、部活やめるってよ」「あまちゃん」とを比較して“「ここ」を肯定して生きる”という価値観。
なるほど!と唸りました。
これから本を読む時、映画を見る時は5つの技術を駆使していきたい。
アウトプットの内容も良くなるかもしれない。
本の中で紹介されていた本は知らない作品が多かったので、気になる作品から読んだり鑑賞していきたい。
YouTubeで三宅さんが5つの技術について解説をしてました。
動画を見てから本を読むとすんなり入っていけそう。
