phaさんの「パーティが終わって、中年が始まる」を読みました。
本の出版は2024年。
phaさんの年齢は46歳。
本は中年の著者による“衰退のスケッチ”
なんとも暗い前書きで始まる。
最近は本を読んでも音楽を聴いても旅行に行ってもそんなに楽しくなくなってしまった。加齢に伴って脳内物質の出る量が減っているのだろうか。今までずっと、とにかく楽しいことをガンガンやって面白おかしく生きていけばいい、と思ってやってきたけれど、そんな生き方に限界を感じつつある。
楽しさをあまり感じなくなってしまったら、何を頼りに生きていけばいいのだろう。正直に言って、パーティが終わったあとの残りの人生の長さにひるんでいる。下り坂を降りていくだけの人生がこれから何十年も続いていくのだろうか。
以前にphaさんの「持たない幸福論」を読んだことがあります。
「持たない幸福論」を書いていた頃は「ニート」の暮らしに自信を持っていました。
自分の絶対的な幸福論があるというか。
中年になり体力が衰え幸福の前提条件が崩れていく。
自分が今さに中年に差し掛かってて当事者意識を持って読みました。
自分の親ぐらいの年齢になるとすっかり体力気力が落ちて、遠くへ行く気力もなくなりできることも限られていくのははっきり分かります。
その前兆が40代50代からもう始まっている現実。
自分は同年代と比べると体力はあると思います。
20代30代の頃のようなバイタリティはありません。
長時間運転するのがしんどくなってきました。
以前は車で琵琶湖1周とかしてましたが、今はそんな気力が起きません。
片道2時間の運転で行けそうなとこばかり。
ネガティブなことばかりではなく、近場にこんな美味しいお店があったのか、こんな絶景スポットがあったのかと若い頃には気づかなかった発見が多いです。
“人生詰んだ感”も確かにあります。
まっとうな仕事に就こうにも年齢ではじかれることが多くなるでしょう。
若い人がやりたがらない嫌な仕事しか残っていない。
年金もどうなるか分からない。
寂しくなり急に結婚したくなっても婚活市場の対象外。
中年だからこそ味わえる幸福感があるような気がします。
静かに下っていく中で何に喜びを見出すのか。
同じ中年として自分を観察していきたい。
5年後10年後のphaさんの衰退のスケッチも読んでみたくなりました。
