池井戸潤さんの「空飛ぶタイヤ」を読みました。
2006年に刊行された作品。
走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃。
ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。
自信を持って整備しているトラック。
財閥系の大企業であるホープ自動車は自社を守るため、国に平気で虚偽の報告をする。
3年前にも不正がありリコール騒動を起こしている。
ホープ自動車はタイヤが外れた構造的な原因が分かっているんも関わらず、リコール騒動を起こしたくないために、人の命が奪われても、運送会社が倒産の危機に瀕しても自社の存続を優先。
自分は大企業で勤務したことはありません。
大企業というのはお客さんのことより、社内政治の方が大事なんでしょうか。
赤松社長に感情移入してずっと応援しながら読みました。
こういう社長のもとで働きたい。
この小説はあくまでフィクション作品。
描写がとてもリアルでした。
調べてみると、2002年に大型トラックの脱輪による母子死傷事件が起きてます。
会社社長および役員が逮捕。
だいぶ遠い昔の記憶なのでかすかに覚えている程度。
それで改心したのかと思いきや2016年にもリコール隠し騒動を起こしてました。
二度あることは三度ある。
市場から退出してもらないと困ります。
この会社の自動車はまだ乗ったことがありません。
知人に1人だけ乗っています。
バカデカい車体。
現代はあまりニースがないのでは。
自分が住む県には昔パジェロの工場がありました。
数年前に閉鎖。
時代のニーズに合わなくなったのと、リコール隠しでブランドイメージが低下した影響があったのでは。
このメーカーの車ではないですが、業務用の車でアクセルを踏んでも加速せずにエンジン不良の警告灯が点灯したことがあります。
時間をおいてエンジンをかけ直したら警告灯が消えたので提携の整備工場に持っていきました。
整備士が何か機械をつないで調べると、エンジンの点火不良。
車を工場に預けて、プラグを交換したのですが、再びエンジン不良の警告灯。
今度は整備工場がメーカーの工場に1週間に預けるもメーカーからの回答は「異常なし」
どこもも触ることなく車が返却されてしまいました。
そのメーカーは今業績不振に苦しんでます。
他社との合併話も決裂。
そのうち倒産するか他国の会社に吸収されるのでは。
自分はその時いた会社を辞めたので、その車がその後どうなったか心配になりました。
企業や自治体など大きな組織というのはどこも同じような体質があると想像します。
縦割り組織の弊害が。
自分は赤松社長のように戦える自信はありません。
