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『「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活』鈴木猛夫

 

鈴木猛夫さんの『「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活』を読みました。

自分が小中学校時代の給食を思い出すと、牛乳は毎日必ずあり、週に2回くらいパンだった気がします。

自分より年上の人に聞くと、牛乳じゃなくて脱脂粉乳。

脱脂粉乳は飲んだことないですがとても不味かったそうです。

自分はパンでは力が出ません。

普段の食事はもっぱらご飯派。

 

先の戦争で日本はアメリカに敗北。

当時“世界のパン籠”と言われていたアメリカ。

土地が広大ですから。

1953年、54年は大豊作で供給過剰から価格が暴落。

余剰農産物を保管する倉庫代だけで1日2億円にのぼったという。

この時、日本とアメリカはMSA協定を結び、アメリカの小麦がどんどん日本に入ってくるようになりました。

アメリカの小麦の在庫処分がきっかけ。

 

ただ小麦が入ってきただけではなく、メディアを巻き込んでお米は頭と体に悪いというキャンペーンを展開。

戦争に負け劣等感があった日本。

自分たちが負けたのはお米のせいだと考えた人も多かったのでは。

当時の国の政策によって小麦が導入されたのです。

 

パンに合うおかずと言ったら肉などの洋食メニュー。

戦後に日本の食生活は激変しました。

自分が生まれた頃にはすでにマクドナルドのハンバーガーもありました。

 

厚生労働省の統計を見ると、日本人男性の平均寿命を見ると、1955年は63.6歳に対し、2019年には81.41歳。

17年長く生きられるようになりました。

見た目の体格も大きくなりました。

戦後の死因が変化。

ガン、心疾患、脳血管疾患と生活習慣が原因の死因が増えました。

一番大きな影響は食事。

 

伝統的な日本の食事といえば、ご飯、味噌汁、納豆、漬物、魚の干物。

日本の土地に根ざした発酵食品が中心。

ヨーロッパと違って日本は牛乳を飲む習慣がなかったので乳糖不耐症の人が多い。

肉ばかり食べてたら大腸ガンも増えます。

 

洋食自体はとても美味しいしすべてが悪いとは思いません。

伝統的な日本食だけに戻すのも食卓が味気ない。

自分は幸い、ご飯、納豆、味噌、魚が大好きです。

体が求めてる感覚があります。

普段の食事は和食をベースにしつつ、たまに嗜好品として洋食を食べる程度にしたい。

 

小麦が日本に入ってきたルーツを知ると、あえて食べる必要がないことが分かりました。

できれば長く健康的に生きていきたい。

今までの食生活、今後の食生活を考えるのに良い本でした。