梯(かけはし)久美子さんの「やなせたかしの生涯」を読みました。
先日、NHKのラジオ番組に梯さんが出演されてて知りました。
今まで、やなせたかしさんへのインタビューを書籍化した本は読んだことあります。
やなせさん関連の本が多過ぎて、中には本によって言っていることが違う、内容が不正確な部分もあったそうです。
本書ではより正確に書かれています。
この本はやなせたかしの評伝の決定版。
知らなかったエピソード満載で読み入りました。
嵩の奥さんの暢さんの結婚前のことも初めて知りました。
二人の結婚後しばらくは貧しかった。
暢の嫁入り道具はジャム缶のみ。
何も食べるものがなくなった時の最後の砦。
ジャム缶が二人にとっての守り神。
暢さんが病気になってから亡くなるまでの話を読んでたら泣きそうでした。
手塚治虫さんのアニメの仕事を手伝っている時の話も面白かった。
当時は何本もの連載を抱えアニメも制作する超人ぶり。
あれだけ無理を重ねるとさすがに長くは生きられない。
「ある日を境に逆転してしまう正義は、本当の正義ではない」「もし、ひっくり返らない正義がこの世にあるとすれば、それは、おなかがすいている人に食べ物を分けることではないだろうか」ー終戦直後に悩みぬいて出した自分なりの答えを、嵩はパンを届けるおじさんに託したのだ。
NHKで放送中のドラマ「あんぱん」
今この記事を書いている時点でまさに戦争の最中。
ほのぼのとした高知の景色も軍事色が強くなってきてます。
結婚を約束した相手が戦争で亡くなっても“お国のために尽くした”と言わなければならない時代。
今はおかしいと思うのですが、当時はそれが普通だった。
「あんぱん」を見ている方に特におすすめしたい「やなせたかしの生涯」
