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『現代アートがよくわからないので楽しみ方を教えてください』鈴木博文

 

「現代アートがよくわからないので楽しみ方を教えてください」を読みました。

著者の鈴木博文さんは公立中学校で美術教員を務めた後に独立し、美術解説の執筆や講演を行なっています。

 

自分は月に1回程度美術館に足を運びます。

静かな環境で美しい作品を鑑賞すると心が落ち着きリフレッシュします。

シンプルに心地良いから美術館に行く。

ジャンルとしては日本画が好きです。

例えば美人画だと誰が見ても綺麗かどうか分かりやすいのでは。

 

現代アート作品は正直よく分からないです。

よく分からないタイトルが付いていることが多いし。

表面的な描写や造形が良いなと思うことはありますが、どんな意図で制作されたのかさっぱり。

 

本によると、ざっくり9つの型を知ると現代アートの解像度が上がるという。

アートには3つの目的があって、

 

ドヤドヤ系 具体的なものを表す

映え映え系 見えないことを表す

なぞなぞ系 意味や家庭を表す

 

ドヤドヤ系と映え映え系は解説を読むとしっくりきました。

問題はなぞなぞ系。

これまでの概念的なことを否定するような作品。

美術に興味のない人は100%理解不能になります。

 

本の中でも解説されているマルセル・デュシャンの「泉」(1917年)

男性の小便器に架空の作家のサインを書いた“作品”

美術の勉強をしたことがある方なら教科書で見たことあるのでは。

既存のアートの概念を否定し、暗に第一次世界大戦を否定しているようです。

分かったような分からんような。

 

おそらく今後に行く美術館で新たななぞなぞ系の現代アート作品を目にしても、何だこれと困惑することでしょう。

9つの型を駆使することで、これは何系なのかと考察するきっかけになりそう。

 

美術の歴史において、写真の影響がものすごい大きい。

絵の具でどれだけ細密に描いてもカメラで撮影した写真にはかないません。

そこから画家の存在意義が問われ、表現方法の多様性を生み出しました。

現代はアートの舞台は白いキャンパスだけではありません。

各地でご当地芸術祭も開催されています。

 

アート好きな方、なんとなく興味がある方におすすめの本。

読み終わるとお近くの美術館に行きたくなることでしょう。