進化生物学者・長谷川英祐さんの「働かないアリに意義がある」を読みました。
本の帯にはひろゆきさんのコメント。
「“まだ俺が本気を出す時じゃない”という引きこもりが正しいことを証明した研究」
本を読み終わってから見ると、本のエッセンスを集約したとても秀逸なコメントであることに驚きました。
公園などで地面の上をアリが動いているのは見たことあります。
地面の上に見かけるアリはごく一部の働きアリ。
ほとんどのアリは地中の巣の中で何もしてません。
人間の世界だと、働きの悪い社員は切り捨てられ、どんどん生産性を上げていくぞーという流れ。
景気が悪くなると、リストラが進み、売上につながらない研究や事業も廃止されていきます。
本のタイトルにもあるように、働かないアリに意義がある。
永続的にアリのコロニーを存続させるために重要な働かないアリ。
そのメカニズムについては本を読んでもらいたい。
遺伝の解説はちょっと難しかったけど。
アリの世界の話は人間の世界にも通じるものがあります。
人員の余裕がないカツカツのシフトで回している会社多いのでは。
何かイレギュラーなことがあると対応できません。
本の中では大学での基礎研究について触れられています。
いつ何の役に立つのか分からない基礎研究。
種を蒔いておかないと花は咲きません。
まじめなアリよりも、あちこち寄り道するアウトローなアリが新たなエサを発見します。
デキる社員だけでなく、一見変人のような社員もいる多様な会社が面白いものを生み出していく。
生物学の面白さに気づく本でした。
