林真理子さんの「コスメティック」を読みました。
舞台はバブルが崩壊後の化粧品業界。
30代のキャリア女性・沙美が主人公。
令和の現代は女性の総合職は普通になってきました。
90年代後半だと総合職は今より少なかったのでは。
ある程度の年齢になったら女性は結婚退職して家庭に入り、子供を出産し落ち着いてきたらパート勤務みたいな。
キャリアウーマンが珍かった。
恋愛、結婚、出産、仕事と当時の女性ならではの悩みや苦しみといったものが小説を通じて感じ取れました。
骨格がしっかりしている欧米の女たちは、生まれたときから美醜がはっきりしている。が、ひらっぺったい顔で肌の綺麗な日本の女は、自分の顔をキャンパスに見立て、自由に絵を描くことが出来る。その出来具合、色の加減、線のひき方ひとつで個性という新しい美を手に入れることが可能なのだ。だから日本の女たちはこれほど化粧品に夢中になっていくのである。
林真理子さん独特な表現が好きです。
自分は男なので化粧品のことはさっぱり分かりません。
化粧品ひとつで新しい自分に生まれ変われる魔法のようなものでしょうか。
高級化粧品となればお値段もそれなりに高額。
いかに自社の化粧品を女性客に選んでもらえるか、裏側での熾烈な駆け引きが興味深かったです。
影響力のある雑誌にどれだけのページを割いてもらえるかとか。
物語はバブル崩壊後の設定。
雑誌の編集者や女優を招いての派手なパーティなどバブルの香りがまだ残ってます。
現代はまず雑誌が売れない。
化粧品のPRの仕方も変わってきてるのかなあ。
