細谷功さんの「具体と抽象」を読みました。
細谷さんはビジネスコンサルタント、著述家。
「具体と抽象」では各章に4コマ漫画を入れつつ、分かりやすい文章で読みやすかったです。
なんとなく頭の良い人は無駄な話をせずに要点を端的に言えるけど、頭の悪い人はだらだらと話が長く何が言いたいのか分からないイメージがあります。
頭の良い人は抽象化が上手な人なんだと本を読んで気づきました。
目の前にある具体的な情報の中から何を抽出するかが上手。
たとえ話をする時もどんな具体例を出すか。
人間が頭を使って考える行為は、実はほとんどが何らかの形で「具体と抽象の往復」をしていることになります。つまり、「具体化」と「抽象化」が、人間しか持っていない頭脳的活動の根本にあるということなのです。
抽象化の際たるものが言葉と数。
地球上の生物の中で言葉と数を操れるのは人間だけ。
言葉があるから他の人とコミュニケーションを図れるし、文にして記録に残すことで後世の人にもその思想が伝播されます。
絵画の世界も昔は具体的なモチーフを描く作品が多かったですが、近代になり抽象画の表現が台頭するようになりました。
美の表現を最小限の色と線のみで構成する作品。
ピートモンドリアンのコンポジションとか。
具体的な作品は多くの人が理解しやすいけど抽象的な作品は何が書いてあるのか分からずに困惑します。
特許で守れるのは、抽象度が低い、直接的に類似性のあるもののみです。逆に抽象度が低いもの(関係性や構造)であれば、合法的に「盗み放題」です。大抵の人はそれが「盗み」であることにすら気づきません。
何かの商品が大ヒットして、その商品の外観を真似るとパクリになり違法。
その商品の思想やエッセンスといった目に見えないものを取り入れて自分の商品にするのは合法。
何かヒット商品が出ると続々と類似商品が販売されます。
具体と抽象をうまく行き来できるようになれば、みなさんそれぞれのジャンルのアイデアづくりに役立ちそう。
