中山七里さんの「総理にされた男」を読みました。
売れない劇団員である主人公・加納慎策。
見た目や声質が内閣総理大臣・真垣統一郎にそっくり。
とある事情により、慎策が時の総理大臣の替え玉になるという物語。
総理大臣になりたいと思ったことはありません。
直近の日本も新しい総理大臣になりましたが、誰が総理になっても国民から叩かれ続けます。
○○メガネなどと、SNSでも誹謗中傷が飛び交う。
政治知識が何もない素人が突然総理大臣になるとどうなるのか。
著者は総理の経験があるのだろうかと思うぐらい描写が具体的。
総理、官房長官、派閥、官僚の関係性が分かりやすく勉強になりました。
小説はあくまでフィクションですが、現在の日本に置き換えてみるといろんな問題が見えてきます。
憲法の問題など。
普段、政治に興味のない方でも面白く読めます。