青山透子さんの「日航123便 墜落の新事実」を読みました。
日航123便の真実に関する話題はたまにネット上で見かけてました。
その時は単なるガセネタだろうとスルーしてました。
自分が信頼している書店の目立つ場所に平積みされていました。
これは書店員から伝えたいメッセージがあるのかもしれないと思い購入しました。
日航ジャンボ機(123便)墜落事故が起きたのは、1985年(昭和60年)8月12日。
お盆の真っ只中。
山で無惨な姿になった機体、ヘリで救助される生存者、連日テレビや新聞で報道されていたのは覚えてます。
著者の青山透子さんは元日本航空の客室乗務員。
事故の生存者の客室乗務員の後輩になります。
事故が発生した時刻は18時56分。
8月ならまだ明るい時刻。
その日が特殊な気象条件だったわけでもありません。
生存者の客室乗務員は墜落後に何度も上空にヘリコプターがやってきて必死助けを求めたものの何もせず去っていったという。
その時点で救助活動を始めれば助かる命も多かった。
国の発表ではその日は墜落現場を特定できなかったと。
本に書かれている目撃証言、客観的な状況からすると、最後の著者による推論はすごく説得力があります。
これがもし本当に事故ではなく事件だったらとんでもないこと。
巻末の解説は森永卓郎さんが執筆。
森永さんは事故当時、経済企画庁の職員。
森永さんによる憶測にも背筋が凍りました。
単なる陰謀論で片づけてはいけない事故。
一部しか公開されなかったボイスレコーダー。
何も都合が悪いことがないのなら、まずはボイスレコーダーを完全な状態で公開すべき。