NHK取材班による「人口減少時代の再開発」を読みました。
再開発をテーマにNHKスペシャル、クローズアップ現代で放送された内容を書籍化した本。
各地の再開発の事例が紹介。
うまくいっている所もあれば、近年の資材費の高騰で計画変更を余儀なくされている所も。
福岡市は成功している例。
一度旅行で行ったことありますが、高密度に高層ビルが並んでて大都会といった雰囲気。
知人の若者も福岡市に移住しました。
九州中の若者が目指すのが福岡市になっていくのでは。
他のエリアの若者が東京を目指すような感覚で。
本の中でも触れられていますが、人口動態から今後確実にいえるのは人口がどんどん減っていくこと。
特に若者が。
福岡市に若者が集まるということは、九州の他の都市からは若者が減っていくということ。
今後はリアルに消滅していく自治体も出てくるのでは。
自分が住んでいる地域では、駅周辺に高層マンションの建築ラッシュ。
そんなに建てて部屋が売れるのか心配になるくらい。
昔からの商店街の一角も取り壊されてマンションになりました。
目先の人口は少し増えるのかもしれないけど、無機質でつまらない景色になりました。
自分が住む自治体はまだ財政に余裕があるのかサービスが過剰。
えっと思うようなイベントに高額な予算が付いたり、こんなとこの道路綺麗にして意味あるの?というようなことがあります。
今後は労働者人口が減っていくということは、生産高も減り、税収も減っていく。
国からの交付金も、肝心の国の財政も借金だらけ。
身の丈に合わせた行政に変わっていかざるをえないのでは。
駅、役場、病院、学校、スーパー、図書館といったインフラがなるべく近くにまとまっていた方がいい。
徒歩か自転車で行ける範囲に。
道路、橋、水道管、下水管などのインフラの一斉に老朽化が進んでいます。
いつまでもくまなく修繕していくのは不可能。
コンパクトシティにすれば、限られた予算を効率良く投入できます。
今後の再開発も選択と集中がシビアになっていく予感がしました。