藤井浩人さんの「冤罪と闘う」を読みました。
藤井さんは前美濃加茂市長。
2013年6月に当時全国最年少の28歳で美濃加茂市長選に当選。
2014年6月に事前収賄容疑等により逮捕。
2015年3月に一審無罪、2016年11月に二審有罪、2017年に最高裁で有罪が確定し市長を辞職。
美濃加茂市は自分が住んでいる場所から近いので、当時の逮捕のニュースは大変驚きました。
28歳でクリーンなイメージが強かっただけに、まさかの収賄容疑等での逮捕。
テレビと新聞からの表面的な情報しか知らなかったので、藤井さんはなんて悪人だ!と正直思ってました。
2021年に岐阜市で開催されたトークイベント「岐路メシ」に登場され、藤井さんの生い立ち、留置場の話、政治家を志したきっかけを聞いているうちに、藤井さんへの印象が変わりました。
本に書かれている内容が濃密です。
もし本に書かれていることが本当だとしたら…という気持ちが強くなりました。
警察、検察、裁判所の闇。
某警察の某刑事の暴言は岐阜県民として許せません。
本を読んだ印象だと、藤井さんは収賄を受け取ってないと思いました。
ただ、自然循環型雨水浄水プラントを無料で設置したいという業者社長からの提案に乗ったことは安易です。
結果的に詐欺師にはめられた。
業者社長の証言の信憑性がどう判断されるのか。
事件については、2021年11月に名古屋高裁に再審請求。
藤井さんは2022年1月16日告示、23日に投開票がある美濃加茂市長選に出馬を表明。
本を読んで事件の全体像は把握できたので、今後の展開に注視していきたい。
昔、周防正行監督の映画「それでもボクはやってない」を観ました。
自分も何かのきっかけで冤罪で逮捕される可能性はあります。
社会の闇は深い。