やまさんの読書ブログ

やまさんが読んでおもしろかった本を紹介

『ちょっと心配なカラダの数値のことがすぐにわかる本』

 

先日、会社の健康診断がありその結果が届きました。

自分は中年なので、毎年ドキドキしながら結果を眺めてます。

体重や腹回りは分かりやすいです。

検査項目が多く、アルファベットで表記されていて、どんな数値なのか分かりにくいものも。

 

「ちょっと心配なカラダの数値のことがわかる本」を読んでみました。

健康診断に出てくるメジャーな検査項目が分かりやすく解説されています。

東京慈恵会医科大学の和田高士教授が監修。

 

今回の自分の結果を見て、B判定だったのが「HbA1c(エイチビーエーワンシー)」

本によると、過去1〜2か月間の血糖値の状態を把握することができる数値。

説明を一部引用すると、

 

赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb)には血液中の糖類と結合しているものがあり、「グリコヘモグロビン」と呼びます。そのうちの一つで、ブドウ糖と結合したものは HbA1cです。血液中のブドウ糖が多いほどHbと糖が結合しやすくなり、HbA1cは増えます。赤血球の寿命は約120日です。糖と結合したHbA1は、その半分の60日前後についての糖の高低を反映します。

 

今回の自分の数値は「5.7」(基準値は5.5)

6.5%以上だと「糖尿病型」と判定されるそうです。

自分の父は糖尿病。

毎月通院してます。

 

糖質の多いものはおいしい。

ついつい食べ過ぎてしまいます。

糖尿病は一度発症すると治らないと言われます。

食事や運動などの生活習慣を見直したい。

 

みなさんも気になる数値があったら、その数値が何を示しているのか現実を直視した方がいいです。

『飲食店の本当にスゴい人々』稲田俊輔

 

エリックサウス総料理長・稲田俊輔さんの「飲食店の本当にスゴい人々」を読みました。

以前に出版された「人気飲食店の本当のスゴさがわかる本」では、サイゼリアの味わい方を存分に書かれてました。

今回の本の中では、サイゼリアに代表取締役社長にインタビュー。

稲田さんにしか引き出せないディープな話が満載でした。

 

ドムドムへのインタビューもありました。

ドムドムは日本で最初にオープンしたハンバーガーチェーン。

マクドナルドよりも先。

 

取締役部長・浅田裕介さんがドムドムのメニューについて次のように語ってます。

 

人に教えたくなる商品を作っていきたいですね。友達に「ドムドムにこんなのあるよ!」って紹介したくなる商品。自分の子どもに「これにしてみなよ!」って食べさせてみたくなる商品。とにかく誰かに自慢したくなる商品ってことです。今の外食産業、おいしいのは当たり前です。発見があって、新しくて、楽しくなる商品を出していきたいですね。

 

殻ごと食べられるソフトシェルクラブを使った「丸ごと!!カニバーガー」

SNS上で大変話題になりました。

現在のメニューを見ると、たこやき?バーガー、お好み焼きバーガーなど、他のチェーン店にはない独創的なバーガーが多い。

厚焼きたまごバーガー食べてみたい。

現在、自分が住む東海エリアにはドムドムがありません。

本格的に旅行に行くようになったら、ドムドムがある地域を選んでいきたい。

 

稲田さんがアフターコロナの飲食店について「すべての飲食店はもっとマニアックになった方がいい」と語っていたのが印象に残りました。

自分はどちらかというと街中に住んでいるので、家の近くに無数の飲食店があります。

どのお店もそれなりに美味しいです。

 

映えるビジュアル、尋常じゃない量、何だか分からないメニュー、魅力的な店主など、何か個性がないと生き残っていけないのでは。

高額な補助金で楽をしてきたお店は淘汰されていくと予想してます。

『自分が変わる靴磨きの習慣』長谷川裕也

 

靴磨き専門店「Brift H」代表・長谷川裕也さんが書いた「自分が変わる靴磨きの習慣」を読みました。

 

靴を磨くことで心が落ち着き、自信が出て、言葉の選び方が、人の接し方がガラリと変わります。また、訪れる場所やお店などの変わります。

 

コロナ渦になってからは良い革靴を履いてお出かけすることが減りました。

靴磨きもしばらくサボってました。

本を読んだことをきっかけに久々に靴磨き。

クリーナーで汚れを落とし、クリームを塗り込むと味わい深い輝きが戻ってきました。

 

靴を磨く心の余裕は大事。

これからはお気に入りの音楽やラジオを聴きながらコンスタントに磨いていきたい。

 

アメリカのオールデンの革靴を2足所有しています。

1足目は7万円台で買えたのですが、2足目は10万円台。

今ニュースで報道されている円安をダイレクトに感じました。

 

服や時計をお金持ちと同じものを購入するのは無理。

ウン千万の世界。

靴なら10万円も出せば、お金持ちが履く靴と同等のものが購入できます。

ちゃんとメンテナンスすれば一生履けます。

コスパが良い。

ファッションアイテムの中で一番大事なのは靴と言う人が多いのも納得。

 

良い皮靴は見た目だけでなく、履き心地も良いし、歩く時の音も上品。

靴に自分を合わせなきゃという気持ちになります。

靴を可愛がってあげれば自分を素敵な場所へ連れて行ってくれるかも。

『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』津川友介

 

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)内科学助教授・津川友介さんの「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」を読みました。

 

メディアに怪しい健康情報が飛び交う現代。

何を信じて良いのか分からなくなります。

津川さんの本では、数多くの研究によるエビデンスに基づく健康に良い食事について書かれています。

日本人から見ると王道の食事メニュー。

科学的な裏付けがあると安心します。

 

国立がん研究センターのホームページを見ると、日本人男性のガンの死亡数第1位は肺、2位は胃、3位は大腸でした。

自分はタバコは吸わないので肺は大丈夫、胃もピロリ菌を検査して、いないことが確認できてるので大丈夫、問題は大腸。

40歳を過ぎてから便秘気味になってきたし、お肉は大好き。

加工肉に関して一部引用します。

 

日本人においても牛肉や豚肉などの赤い肉や、ハムやソーセージなどの加工肉は、大腸ガンのリスクを上げるだけでなく、脳卒中や死亡率の上昇にもつながる体に悪い食品であると考えられる。現時点では、この2つを比較すると、加工肉の方が健康に悪いと言うことができるだろう。普段の食事では、できるだけ赤い肉や加工肉の量を減らして、代わりに魚(健康へのメリットあり)や鶏肉を摂取することをおすすめする。

 

大好きな牛肉と豚肉、ハムとソーセージは避けた方が良いのは明確。

白い肉である鶏肉は大丈夫なので、岐阜の郷土料理「鶏ちゃん」は安心して食べられる。

長く健康的に生きようと思ったら、メインディッシュは魚。

好きな食べ物を諦めるのはつらいが、ちょっとずつ食べるものを置き換えていきたい。

『不老不死のクラゲの秘密』久保田信

 

海洋生物学者・久保田信さんの「不労不死のクラゲの秘密」を読みました。

日本の近海にも生息するベニクラゲは、退化して肉団子状になり死にそうになると、再びポリプになって命をつないでいくという。

人類の究極の夢である「不老不死」をクラゲはもう実現していることに驚きました。

 

ベニクラゲは有性生殖をする多細胞生物でありながら、永遠の命を謳歌する奇跡の種。

昔見ていたアニメ「銀河鉄道999」では、主人公の星野鉄郎は機械の体を手に入れるために、メーテルと旅をしました。

どんなお金持ちでも、人間は必ず死にます。

 

ベニクラゲの不老不死のメカニズムを人間は取り入れることができるのか。

ベニクラゲも人間も遺伝子構成がそれほど変わらないという。

人間のゲノムは100%解読済み。

ベニクラゲのゲノムの進捗は70%。

100%解読されれば、不老不死につながるヒントが得られるかもしれません。

 

自分も年を重ね、体のあちこちに老化現象が現れてきています。

運動、食事、睡眠など気をつけつつ、ベニクラゲの研究が進んでいくことを期待したい。

『生命を守るしくみオートファジー』吉森保

 

大阪大学大学院生命機能研究所教授・吉森保さんの「生命を守るしくみオートファジー」を読みました。

 

1年前から週末だけ16時間ダイエットを実践してきました。

朝食を食べないというシンプルな方法。

最初の3ケ月くらいは耐え難い空腹感に襲われ、素揚げのアーモンドを大量に食べてました。

不思議なことにだんだん空腹感に慣れてきました。

体重は毎日計測していて、毎日それほど数字は変わらないのですが、1年前の記録を見ると−2kg。

無理のない範囲で体重が減少してました。

春に職場の健康診断があるので、血液検査の数字も比較してみます。

 

16時間ダイエットの肝になるのが「オートファジー」

序章から引用します。

 

オートファジーとは、細胞が自己成分などを分解する機能のことである。酵母から哺乳類まで真核細胞が共通して持つ機能で、皆さんの細胞の中でも起きている。2016年に大隈良典先生がオートファジーの分子機構の解明によってノーベル生理学・医学賞を受賞され、オートファジーは多くの人に知られるようになった。また、オートファジーが疾患や老化と関わっていることがわかり、オートファジーの制御によって疾患や老化に伴う現象の治療・予防ができるようになる可能性があることから、近年大きな注目を集めている。

 

空腹になるとお腹の中がお掃除されるという表現が聞いたことがあります。

オートファジーは自分の細胞を食べて栄養を得るという不思議な仕組み。

体の代謝が促進されます。

軽い飢餓状態になるとオートファジーが活性化され、線虫を使った実験では寿命が通常の1.5倍に伸びます。

意図的に軽い飢餓状態をつくることは、人間の長寿への効果も期待できます。

 

皮膚の色はメラニン合成量だけでなく、オートファジーでも決まっていることが明らかになったそうです。

健康だけでなく美容にも期待できるオートファジー。

 

土日だけじゃなく、毎日朝食なしでも良い気がしてきました。

『世界一やさしい Twitter集客・運用の教科書』岳野めぐみ

 

「世界一やさしい Twitter集客・運用の教科書」を読みました。

自分自身、ツイッターもインスタグラムもやってます。

現在のフォロワー数はツイッターが1665人、インスタが271人。

ツイッターの方が面白いです。

ツイッターにはリツート機能があるので、気になったお店やイベントをメモ代わりにリツイートしてます。

フォロワーさんから見たら、キュレーション的な役割もあるかもしれません。

 

この本では、飲食店のアカウントをモデルケースに分かりやすく実践的な運用方法が紹介されてます。

飲食店と関係なくても、自分のアカウントを単なる趣味ではなく、成長させていきたい方にもかなり参考になります。

 

ツイッターとインスタの違いについて引用します。

 

「インスタを見て来店するお客様はリピーターになりにくい。なぜなら、インスタの利用者層は20代の若い女性が多く、新しい場所で写真を撮ることに楽しみを見出している人が多いから。

その点、Twitterを見て来店するお客様は、お店の人柄やSNSでのやり取りの雰囲気を見ているので、リピーターになりやすい。」

 

納得。

以前に知人のレトロ喫茶の店主から「たまに若い人が来て写真撮ってるけど二度と来ない」と聞いたことがあります。

映える料理やスイーツのお店にはインスタが向いてるような気がしますが、一見さんばかりだとお店の経営が心配。

お店の雰囲気は写真よりも、活字での投稿の方が伝わってきます。

 

どのSNSにも共通しますが、毎日投稿するのが大事。

ただ毎日新ネタを投稿するのは大変。

上級者の方がよくやっている「セルフリツイート」「セルフリプライ」は真似したい。

重要なツイートはブックマークしておいて、良いタイミングがきたらもう一度タイムラインの上に表示されることができます。

 

自分が気をつけたいのは、何でもかんでも「いいね」を押してしまうこと。

ツイッターの初期設定だと『○○さんが「いいね」しました』とフォロワーさんのタイムラインに表示されてしまいます。

これまで特定のアイドル、過激な主義主張にもいいねを押してました。

フォロワーさんのタイムラインを荒らしていたのを反省。

 

本で読んだことを実践して、ツイッターのフォロワー1万人を目指していきたい。

『人生は攻略できる』橘玲

 

人生は攻略できる

橘玲さんの「人生は攻略できる」を読みました。

内容は橘さんの他の著書とも重複する部分がありますが、10代20代の若い世代に向けて分かりやすく書かれてます。

 

仕事に関する項目の中で「大学をドロップアウトするともらえる奨学金」が紹介されてました。

シリコンバレーでもっとも有名なベンチャー投資家ピーター・ティールが始めた奨学金プログラム「20 under 20」

起業しようとしている20歳未満の学生20人に10万ドルの資金が与えられるというもの。

しかもその条件は大学をドロップアウト(中退)すること。

 

日本ではありえない奨学金制度。

 

その奨学生の中の一人がヴィタリック・ブテリン。

ブロックチェーンを使った決済システム「イーサリアム」の創設者。

ブテリンは現在28歳。

小さい頃からプログラミング、数学、経済に関心があったそうです。

今、日本でもNFTが話題になってますが、その決済手段はイーサリアム。

ツイッターのアカウントに「eth」と表記する人も増えてきてます。

 

本当に能力がある人間にとって、大学に行く時間がもったいないことを示唆しています。

将棋の藤井聡太九段は、高校3年の1月末に中退しました。

大学に進学する気はさらさらなく、タイトル戦を控え、棋士として一番大切な時だと判断したのでしょう。

大リーグの大谷翔平選手も、もし大学に進学してたら二刀流での活躍は難しかったのでは。

 

多くの凡庸な日本人にとっては、なるべく良い大学を卒業する方が良いと思います。

幼い頃から何か突出した才能のある人間は、既成のルートに縛られずにその才能を最大限伸ばす環境に身をおいた方が良い。

 

自分は年をとった凡庸な人間です。

見栄えのする学歴も職歴もありません。

橘さんの本に書かれているように、なるべくニッチな世界で勝負していきたい。

『すぐに役立つ366日記念日事典』加瀬清志

 

1年間、毎日必ず目を通している本があります。

「すぐに役立つ記念日事典」です。

自分は第3版を読みましたが、第4版も出版されているようです。

 

ツイッターのトレンド見てると、「今日は○○の記念日」の投稿が多い。

最近だと2月22日の「猫の日」2月23日の「富士山の日」の投稿が盛り上がりました。

 

4年に一度の閏日である2月29日にも「にんにくの日」「円満離婚の日」「富士急の日」が掲載されてました。

ゴロや発売した最初の日などで366日何かしらの記念日が存在しています。

 

この本では、個人や団体が独自に決めている記念日ではなく、一般社団法人日本記念日協会に正式登録されているもの、社会的に認知されているが掲載されています。

ツイッターの投稿用のネタ、日々の会話のネタ探しに重宝する1冊です。

 

ちなみに記念日は「記念日登録申請書」を書いて申請し、審査に合格して登録料(1件10万円)を納めれば登録できるようです。

何かPRしたいことがある団体の方はライバルの少ない日にちを探して申請してみては。

『もういちど読む山川世界史PLUS ヨーロッパ・アメリカ編』山川出版社

 

山川出版社から「もういちど読む山川世界史PLUS」が発売されました。

「もういちど読む山川世界史」をより詳しくなり、ヨーロッパ・アメリカ編とアジア編に分冊。

 

自分は日本史は得意だったのですが、世界史は苦手でした。

同じ時系列の中にたくさんの国が登場するし、似たようなカタカナの名前がたくさん出てくるので覚えられませんでした。

 

今回、ヨーロッパ・アメリカ編を読み始めました。

ある程度の地域に絞られているので、ひとつの物語として読みやすい。

特に今、ロシアがウクライナに侵攻してしまいました。

それぞれの国の歴史を知っておくことは、ニュースで流れる情報の背景を知るのに役立ち、今後の日本のことを考えるきっかけになります。

 

特にヨーロッパの国々は、昔から陣取り合戦のためにずっと戦争をしてきました。

世界史は戦争の歴史でもあります。

平和な世の中を望みつつ、人類が自滅する可能性もあると感じました。